ネットワーク機能を持つ家電が出現、市販されて10年以上が経過した。 年を追うごとに機能の高度化、機器間連携や携帯電話/スマートフォンとの連携、サービスサーバ/クラウドサービスとの連携など、 利用シーンの拡大とともに家電が取り扱う情報の量および価値が高まり続けている。 このような状況下で、仮に家電に脆弱性が存在した場合、そこを起点にさまざまな機器および情報へのアクセスを許すことになりかねない。 現実として、そのようなリスクが顕在化しうるかを、ネットワーク家電の機能の変遷とそれにまつわる脆弱性を追いながら考察し、 今後ネットワーク家電とどのように付き合っていくか、利用者および開発者��目線から考えて行く。 堀部 千壽 - Yukihisa Horibe Panasonic株式会社 解析センター所属 Panasonic-PSIRT 所属メンバー ネットワーク家電や組込み機器に対する脆弱性診断、および机上リスク解析などに10年以上従事