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SINET4における
マルチレイヤネットワークの運用

   大学共同利用機関法人
   情報・システム研究機構
    国立情報学研究所
   佐山純一、青木道宏、鷹野真司


                    © 2012 National nIstitute of Informatics   1
説明内容


SINET4の概要
  • SINETの歩み

  • 高信頼化機能の紹介

アーキテクチャの概要と運用
  • アーキテクチャの概要

  • マルチレイヤネットワークの運用

  • L1オンデマンドサービス
    L1オンデマンドサ ビス

  • L2オンデマンドサービス



                          © 2012 National nIstitute of Informatics   2
© 2012 National nIstitute of Informatics   3
SINETの歩み

 87 - - - - 92 - - - - - 02 - - - - 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17                     -

 パケット交換網(X.25) クローズドネットワーク

▲1987.1
              研究・教育活動を支援する“情報ライフライン”(800以上の利用)

                      SINET(インターネット)
                      S    (  タ ネ )
            ▲1992.4                     先端研究のための“超高速ネットワーク環境”

                              スーパーSINET
                             ▲2002.1
                                            ネットワーク統合とサービスの多様化

                                            SINET3
                                          ▲2007.4
                                                      最先端学術情報バックボーン
                         ☆ネットワークの経済的高速化
                         ☆サ ビスの多様化(継続)と利便性向上
                         ☆サービスの多様化(継続)と利便性向上           SINET4
                         ☆エッジノードの高安定化                   (5年間)
                         ☆加入機関間の通信環境格差の解消            ▲2011.4          次期学術情報ネットワーク
                         ☆上位レイヤサービスの支援・���開




                                                          © 2012 National nIstitute of Informatics   4
ネットワークへの要求条件
 ユーザ要望等をベースに、要求条件の徹底的な洗い出しから検討を開始

【最先端リソース】           【通信の特徴】     【SINET4への要求条件】
最先端大型実験装置
                    大容量データ転送               高速接続
                                先端的研究分野の創出・進展をドライブ
高度測定装置・センサー
                    大容量DBアクセス           マルチレイヤ
スーパーコンピューター                     任意のレイヤ(IP, Ethernet, L1)をサポート

超臨場感メディア装置          高精細映像伝送               マルチVPN
                                各種
                                各種VPNにより共同研究を協力サポート
                                      より共同研究を協力サポ
大容量学術データベース
大容量学術デ タベ
                    共同研究環境形成
                                  リソースオンデマンド
最先端学術サービス装置
                                オンデマンドで帯域やVPN設定を可能に
                         国際通信
  人的リソ ス
  人的リソース
                                 柔軟なサービスの高度化
                                 柔軟なサ ビスの高度化
                                ユーザ要望により特有のサービスを提供

           【ユーザからの要望等】
 加入機関都合によるノード
 加入機関都合によるノ ド    非ノード校も経済的高速化
                 非ノ ド校も経済的高速化    エッジノードの高安定化
    停止の回避         が図れるアーキテクチャ

 エッジノードの保守性向上     ノード未整備県の解消      学術基盤格差の解消

                 上位レイヤサービスの展開    上位レイヤサービスの展開

                                   © 2012 National nIstitute of Informatics   5
海外研究ネットワークとの相互接続
 北米、欧州およびアジア向けに回線を用意して、相互接続環境を担保
 ISP向けは、国内でトランジット。商用IXとも接続




                              © 2012 National nIstitute of Informatics   6
ネットワークの高速化・高信頼化
 北海道-九州を縦断する40Gbpsベースの超高速・高信頼バックボーン
   ノード配備の抜本的な見直しによる高速化と全ノードのデータセンタへの配備
   コア・エッジ回線は全て二重化回線 コア回線間はマルチループの冗長化構成
    コア・エッジ回線は全て二重化回線、コア回線間はマルチル プの冗長化構成
                                               図は平成23年度末の構成


                   コア回線
       コアノード(8)
                          エッジ回線
                           ッジ回線
    エッジノード(42)
                          アクセス回線
  加入機関(≧700)



                                                    :コア回線          (40Gbps)
                                                    :コア回線
                                                      ア回線          (10Gbps)
                                                    :エッジ回線 (40Gbps)
                                                    :エッジ回線 (10Gbps)
                                   米国・欧州            :エッジ回線 (2.4Gbps)
                                                    :コアノード
                                                    :エッジノード
                           アジア

                                       © 2012 National nIstitute of Informatics   7
SINET4の高信頼化設計
 SINET4では、以下のネットワーク設計を実施。
   (1) データセンターへの機器配備
   (2) 二重化回線(エッジ回線、コア回線)
        重化回線( ッジ回線、コア回線)
   (3) 迂回路設定(コアノード間)
   (4) 論理サービスネットワーク毎の高信頼化機能
                         (ルーティング、シグナリング、高信頼プロトコル等)
                         (ル ティング シグナリング 高信頼プロトコル等)
           (3) 迂回路
                                               データセンター選定基準
                     (4) 論理サービスネットワーク毎
                             の高信頼化機能     ①任意のキャリアの回線サービスの利用が可能
                                         ①任意のキャリアの回線サ ビスの利用が可能

                                         ②任意の事業者の各種機器類の設置が可能
(2)二重化回線
                         コア              ③計画停電による電源供給休止なし
                         ノード
                         ノ ド
                                         ④停電時でも、非常用電源供給装置から10時間
                                          以上継続して給電可能

                               コア        ⑤阪神・淡路大震災クラスに耐える耐震性
                               ノード
                                         ⑥24時間365日セキュアに入退館管理を実施

                                         ⑦申請後2時間以内に担当者の緊急入館が可能
                                 エッジ
                                   ジ
                                 ノード     ⑧各大学等を適切に収容可能な位置

(1) データセンタ-                                                                               8
                                               © 2012 National nIstitute of Informatics
(参考)SINET4の高信頼性
 エッジ回線、コア回線は全て二重化し、かつ、ネットワークとして冗長経路を確保
 エッジノード、コアノードは全てDCに設置し、地震や停電への耐性を確保
 東日本大震災時にも、上記の設計が功を奏し、バックボーンとしてサービス断は発生しなかった。
  東日本大震災時にも、上記の設計が功を奏し、バックボ ンとしてサ ビス断は発生しなかった。


                     :被災回線
                                   弘前大学                           回線は全て異経路二重化
東日本大震災時の影響           :両系切断
                      両系切断
                                                     北見工業大学
                     :停電     山形      弘前                                                    :現用系
                                                                           弘前
(1) 回線                              東北大学
                                               北海道大学    北見                                 :予備系

一部切断したが迂回路で持ち堪えた             郡山
                     金沢             仙台
両系切断(両系の回復は1カ月以上)                                      札幌
                                                                            仙台                 札幌
  ・仙台-東京回線
   仙台 東京回線
  ・仙台-金沢回線
片系切断(数日間片系運用)
                              東京
 ・仙台-札幌回線
 ・札幌-東京回線                                      茨城
 ・仙台-弘前回線           静岡
 ・仙台-山形回線                                 栃木                          ノードは全てDC設置
                                                新潟
 ・仙台-郡山回線
                                               長野                          弘前               :DC
    ノード
(2) ノ ド
                                               群馬
停電したが非常用電源で持ち堪えた    神奈川

  ・仙台DC (約96時間)                            山梨                               仙台                 札幌

  ・山形DC (約28時間)                           埼玉
  ・弘前DC (約17時間)
                     調布             千葉
                                                                   地震、停電への耐性を確保


                                                             © 2012 National nIstitute of Informatics   9
アーキテクチャの概要と運用
ア キテクチャの概要と運用




           © 2012 National nIstitute of Informatics   10
SINET4の提供サービス一覧
 世 最先端
  世界最先端のサービス群の提供を継続するとともに、オンデマンドサービスなどを拡張予定。
          ビ 群 提供を継続する  も  オ デ  ド  ビ などを拡  定
        サービスメニュー              SINET4                         備考
           E/FE/GE (T)          ◎
提供インタフェース  GE (LX)              ◎
           10GE (LR)            ◎
           インターネット接続            ◎
           IPv6                 ◎      native/dual stack/tunnel
           マルチホーミング             ◎
           フルルート提供              ◎
           IPマルチキャスト            ◎
L3サービス
L3サ ビス
           L3VPN                ◎
           アプリケーション毎QoS         ◎
           IPマルチキャスト (QoS)      ◎
           L3VPN (Q S)
                 (QoS)          ◎
           L3VPN (マルチキャスト)     予定
           L2VPN/VPLS           ◎
L2サ ビス
L2サービス     L2VPN/VPLS (QoS)     ◎
           L2オンデマンド            予定
L1サービス     L1オンデマンド             ◎
             パフォーマンス計測/改善       ◎      スループット/RTT情報提供、性能改善ソフト提供(予定)
ユーザ支援サービス    トラフィック利用状況         ◎      個別にSINET利用推進室にお問合せください
             商用クラウド接続           ◎
                              ※ その他のサービスも検討中             © 2012 National nIstitute of Informatics   11
SINET4のアーキテクチャ
   NWの高速化:   ネットワーク構成の見直しやダークファイバ+WDM技術などにより経済的に高速化
   サービスの多様化: SINET3のアーキテクチャを継承し、リソースオンデマンド機能等を強化・拡張
   エッジ高安定化: エッジノード・コアノードともにデータセンターへ設置
   格差の解消:    アクセス系の高速化を非ノード校へも展開、ノード未設置県の解消
              アクセス系の高速化を非ノ ド校 も展開 ノ ド未設置県の解消
   上位レイヤ展開: 上位レイヤサービスを支援するインタフェースやサービス共通プラットフォームを整備

                                                      上位レイヤサービス


    L1オンデマンド機能                                           リソースオンデマンド機能、サービス共通プラットフォーム、等
                         SINET3
                                                          コアノード        コア回線
                                                      (エッジ機能含む)
    コアノード 10G~40G
    コアノ ド 10G 40G                                                   (40Gをベース)
                                                                    (40Gをベ ス)
                                12 拠点                                                                    8拠点
                              (データセンター)    構造                                                        (データセンター)

                           広域LAN/           変更               エッジ回線                         光アクセス網等
                           Bフレッツ
                              ッツ
                                                            (2.4G~40G)
                                                            (2 4G~40G)
      1G~20G
                                                                                                       42拠点
                                                           エッジノード
                                                                                                     (データセンター)

      エッジノード                   62 拠点                                                                    H23年度末
                              (ノード校)
ノード       ノード      ノード                     ダークファイバ   アクセス回線
 校         校        校                       +WDM技術   (1G~40G)
                10M~1G

     非       非        非   非   非   630強拠点             加入   加入   加入    加入   加入      加入     加入       加入 約700拠点
    ノード     ノード      ノード ノード ノード                     機関   機関   機関    機関   機関      機関     機関       機関 (ユーザ拠点)
     校       校        校   校   校  (非ノード校)
                                                                          © 2012 National nIstitute of Informatics   12
バックボーン構成~ネットワーキング方式~
 多様なサービス(VPN、リソースオンデマンド、マルチレイヤ、マルチキャスト等)を単一バックボーン
  上で実現するために、SINET3のアーキテクチャを踏襲。
 論理ルータ機能やL1スイッチ機能を用いてサービス毎の論理ネットワークを構築。
 リソース(帯域、VPN)オンデマンド制御機能などの先端機能に関してはNII独自で開発。

     加入機関装置                                               リソ ス
                                                          リソース
      data    IP Ether
                          L2SW                           オンデマンド     IPルータ                      : 論理ルータ

     IPv4/IPv6                                           制御サーバ
                             data       IP VLAN Ether                              data   IP VLAN Ether
L3    data    IP Ether                                                 IPv4/IPv6
     L3VPN                   data
                             d t        IP VLAN Eth
                                                Ether                              data   IP MPLS VLAN Ether

       data     Ether
                                                                        L3VPN

     L2VPN/VPLS                  data     VLAN Ether                               data   VLAN Ether MPLS VLAN Ether
L2                                                                    L2VPN/VPLS
       data     Ether                                     帯域は無瞬断
     L2オンデマンド                  data     VLAN Ether                               data   VLAN Ether MPLS VLAN Ether
                                                          で変更可能
                                                           変更可能
                                                                         L2OD




                                                        L2/L3用パス
                                                          /   パ                               L2/L3用パス
                                                                                              L2/L3用パ
     L1VPN
L1
     L1オンデマンド
                          L1SW                    40G/10G/2.4Gbps
                                                  40G/10G/2 4Gbps    L1SW                    40G/10Gbps

                         エッジノード                                     コアノード

                                                                             © 2012 National nIstitute of Informatics   13
マルチレイヤネットワークの運用
マルチレイヤネットワ クの運用




            © 2012 National nIstitute of Informatics   14
マルチレイヤネットワークの運用2
 シンプルなネットワーク設計
  • 1パターンノードの構成を覚えると、他のノード構成をだいたいイメージできる
  • ノード単位でネットワーク構成図をvisioにより管理
 物理接続単位でのユーザ管理
  • ノード毎に内部DB及びExcelを利用して管理
 VLAN単位でのサービス管理
  • Excelを利用して管理
 SINET4の構想、設計から調達まで運用メンバーが関わっている
 単一バックボーンで実現しているため、基本IPv4/IPv6でバックボーン管理




                                 © 2012 National nIstitute of Informatics   15
監視運用方法
 監視対象となる機器は次 通り
  監視対象となる機器は次の通り
   IPルータ(GWルータ)、L1SW、L2SW(小型L2SW)、WDM、監視ルータ、サーバ

                                                                     アクセス系
                 L1OD       L2OD      NII                 WDM                  NE-OpS NE-OpS   IPルータ・     全体監視
                 サーバ       サーバ                           監視         監視センタ    (サーバ) (クライアント)   L2監視
                                                                                                          センタ
                        監視用ルータ                     監視用ルータ                             監視用ルータ



                          監視 制御網
                          監視・制御網                   ISDN網

                                                                 コアDC                                   コアDC
               エッジDC                               ISDN回線
                          監視用ルータ                                       監視用ルータ                               監視用ルータ


                                            STM256/64/16                                STM256/64

                                               L2/L3用パス                           L2/L3用パス                        L2/L3用パス
   加入機関
                           L2                                                                            L1SW
                                   L1SW
                           SW
    小型                                                                 L1SW                                         IP
         WDM




                    WDM




    L2                                                                                                             ルータ
    SW

                                                                                 IP
                                                                                ルータ     GW
                                                                                       ルータ



                                                                L2
                                                                SW
                                                    WDM




                                                                                                    © 2012 National nIstitute of Informatics   16
IPルータ、L2SWの監視運用
 IP
  IPルータ、L2SWの監視は、通常時はバックボーン経由でpingやsnmpを利用して実施する
      タ L2SW 監視は 通常時はバ クボ  経由 i や      を利用  実施する



                 L1OD       L2OD      NII                                 NE-OpS NE-OpS   IPルータ・     全体監視
                 サーバ       サーバ                                          (サーバ) (クライアント)   L2監視
                                                                                                     センタ
                        監視用ルータ                                                   監視用ルータ



                          監視 制御網
                          監視・制御網                     ISDN網

                                                              コアDC                                 コアDC
               エッジDC                                 ISDN回線
                          監視用ルータ                                  監視用ルータ                               監視用ルータ


                                              STM256/64/16                         STM256/64

                                                 L2/L3用パス                    L2/L3用パス                        L2/L3用パス
   加入機関
                           L2                                                                       L1SW
                                   L1SW
                           SW
    小型                                                            L1SW                                         IP
         WDM




                    WDM




    L2                                                                                                        ルータ
    SW

                                                                            IP
                                                                           ルータ     GW
                                                                                  ルータ

                                            IPルータ・
                                            L2監視
                                                             L2
                                                             SW
                                                      WDM




                                                                                               © 2012 National nIstitute of Informatics   17
IPルータ、L2SWの監視運用(障害時)
 バ クボ
  バックボーン経由での監視がNGになった場合は、監視・制御網経由でCLIレベルで監視を行い、障
        経由  監視がNG な た場合は 監視 制御網経由 CLI ベ  監視を行  障
  害対応を実施する。

                 L1OD       L2OD      NII                                 NE-OpS NE-OpS   IPルータ・     全体監視
                 サーバ       サーバ                                          (サーバ) (クライアント)   L2監視
                                                                                                     センタ
                        監視用ルータ                                                   監視用ルータ



                          監視 制御網
                          監視・制御網                     ISDN網

                                                              コアDC                                 コアDC
               エッジDC                                 ISDN回線
                          監視用ルータ                                  監視用ルータ                               監視用ルータ


                                              STM256/64/16                         STM256/64

                                                 L2/L3用パス                    L2/L3用パス                        L2/L3用パス
   加入機関
                           L2                                                                       L1SW
                                   L1SW
                           SW
    小型                                                            L1SW                                         IP
         WDM




                    WDM




    L2                                                                                                        ルータ
    SW

                                                                            IP
                                                                           ルータ     GW
                                                                                  ルータ

                                            IPルータ・
                                            L2監視
                                                             L2
                                                             SW
                                                      WDM




                                                                                               © 2012 National nIstitute of Informatics   18
L1SWの監視運用
 L1 イ
  L1スイッチの監視は、監視・制御網を介してNE-OpSサーバが行う。
         監視は 監視 制御網を介  NE O Sサ バが行う
 L1オンデマンド制御も、監視・制御網を利用して行う。
 L1オンデマンドによる障害発生時は、基本、翌営業日の日中帯に対応する。
               L1OD       NE-OpS       NII                               NE-OpS NE-OpS   IPルータ・     全体監視
               サーバ      (クライアント)                                       (サーバ) (クライアント)   L2監視
                                                                                                    センタ
                      監視用ルータ                                                    監視用ルータ

                                              L1オンデマンド制御
                        監視 制御網
                        監視・制御網

                        エッジDC                                コアDC                                 コアDC
                        監視用ルータ                                   監視用ルータ                               監視用ルータ


                                             STM256/64/16                         STM256/64

                                                L2/L3用パス                    L2/L3用パス                        L2/L3用パス
   加入機関
                         L2                                                                        L1SW
                                    L1SW
                         SW
    小型                                                           L1SW                                         IP
         WDM




                  WDM




    L2                                                                                                       ルータ
    SW

                                                                           IP
                                                                          ルータ     GW
                                                                                 ルータ



                                                            L2
                                                            SW
                                                     WDM




                                                                                              © 2012 National nIstitute of Informatics   19
WDM装置の監視運用
 WDM装置の監視は、監視・制御網を介してWDM監視クライアントで行う。
     装  監視  監視 制御網を介     監視        う
 拠点機関のWDM装置は、対向のDC設置WDM装置を介して監視・制御を行う。
                                                          WDM     アクセス系
                                                                      系
                                                          監視
                                                                  監視センタ
                                                         監視用ルータ


                                   監視・制御                                                       監視・制御網
                                                  ISDN網

                     エッジDC                                 コアDC                              コアDC
                     監視用ルータ                                     監視用ルータ                              監視用ルータ


                                           STM256/64/16                         STM256/64

                                              L2/L3用パス                     L2/L3用パス                       L2/L3用パス
   加入機関
                      L2                                                                        L1SW
                                   L1SW
                      SW
    小型                                                            L1SW                                      IP
         WDM
         W




               WDM
                 M




    L2                                                                                                     ルータ タ
    SW

                                                                          IP
                                                                         ルータ    GW
                                                                               ルータ

   加入機関                中継局
                                                          L2
                                                          SW

    小型
         WDM




                             WDM
                       WDM




                                                   WDM




    L2
    SW




                                                                                            © 2012 National nIstitute of Informatics   20
監視制御網のバックアップ体制
 監視用ルータ間は、OSPFによる動的ルーティングを実施
 広域LANの計画作業・障害時は、自動的にISDN網を利用した監視・制御を用いる

                                               アクセス系
          L1OD        L2OD     NII       WDM                  NE-OpS NE-OpS    IPルータ・    全体監視
          サーバ        サーバ                監視    監視センタ         (サーバ) (クライアント)    L2監視
                                                                                         センタ
                 監視用ルータ                 監視用ルータ                        監視用ルータ




                       ISDN網                                監視・制御網(広域Ether網)
                                                                御  広


      コアDC                                                          エッジDC

        監視用router                                監視用router




             L1SW-1    L2SW     MX960              L1SW-1    L2SW




         WDM
                                                   WDM
         WDM          中継局
                                                                拠点機関
         WDM
                        拠点機関
                                                    WDM             小型L2
         WDM          小型L2



                                                                                   © 2012 National nIstitute of Informatics   21
オンデマンドサービス等
オンデマンドサ ビス等




          © 2012 National nIstitute of Informatics   22
L1オンデマンドサービス
 オンデマンドでレイヤ1のエンドツーエンドパス(臨時専用線)を提供するサービス
 ユーザは、シンプルなWeb画面で、接続対地、開始・終了時間、帯域、経路オプション等を指定して、
  L1パスの予約を要求
          要
 L1オンデマンドサーバは、ユーザからの予約受付、パスの経路計算、等を行い、指定時間にNE-OpS
  に対してパス設定・開放を要求 (必要に応じて、L2/L3サービス用パスの帯域を変更)
 NE-OpSはL1SWにパス設定を要求し、L1SW間の通信(GMPLS利用)によりL1パスが確立
  NE OpSはL1SWにパス設定を要求し、L1SW間の通信(GMPLS利用)によりL1パスが確立

              接続対地、開始・終了時間、
              帯域等を指定
                                    L1オンデマンド
                                       サーバ
                                          ゙
   ユーザ
                                                         NE-OpS
   L1パス設定・開放要求
                                              CORBA
   L2/L3サービス用パスの帯域変更要求                                                   L1SWに対して指示
                                                                  TL1

                                                      監視・制御網



                           GMPLSで                     LCASで
                 L2SW     L1パス設定                      帯域変更                                 L2SW
                                     IPルータ                     IPルータ



  On-demand             L2/L3サービス用パス
   (10GE)        L1SW                  L1SW                       L1SW                    L1SW
                            L1パス

                                                                         © 2012 National nIstitute of Informatics   23
L1OD用バックボーン帯域設定
 L1ODサービスでは、リンク毎に下記の2つのパラメータを設定し、帯域を調整している。
  • デフォルト帯域:            常に利用可能な帯域、即日利用は事前予約分を引いた範囲で利用可能
  • 利用可能最大帯域:           事前予約すれば利用可能な最大の帯域 (定めた時間帯注)で異なる)
 実際の割り当て帯域は、ユーザからの事前予約要求(要求総帯域)に基づき、以下の通りとなる。
  • 要求総帯域がデフォルト帯域を超えない場合: デフォルト帯域を割り当て
  • 要求総帯域がデフォルト帯域を超える場合: 定めた時間帯における最大の要求帯域を割り当て
 LCASは、定められた時間帯の始点と終点でのみ動作させる。
                                                                注)定めた時間帯
         :L1OD用のデフォルト帯域
              用 デ ォ  帯域                                           • 平日08:00~22:00
                                                                  • 平日22 00 08 00
                                                                    平日22:00~08:00
         :L1OD用に利用可能な最大帯域                                         • 土日・祝日
         :実際のL1OD用割り当て帯域                                          • イベント日

         : LCAS起動                 L1ODユーザからの事前予約要求(要求総帯域)




                                          L1ODサービス用帯域




                                          L2/L3サ ビス用帯域
                                          L2/L3サービス用帯域
           L2/L3 サービストラフィック

     月    火         水    木    金   土   日

                                                   © 2012 National nIstitute of Informatics   24
L1ODユーザ予約画面例
(a) 対象VPN選択




(b) 対象ノード選択                                  プルダウンで選択




(c) 時間指定                                      5分単位で指定




                                              帯域: 150Mbps単位
(d) 物理ポート 帯域
    物理ポ ト、帯域、
    経路オプション選択                                経路:
                                               •最小遅延経路
                                               •最大帯域経路
                                               •同時経路制約
                                               (複数パスの場合)



(e) 確認画面



                           © 2012 National nIstitute of Informatics   25
L2オンデマンドサービス(トライアル実施予定)
    オンデマンドでレイヤ2のVPN(多対地のメリットを有するVPLS)を提供するサービス。
    ユーザは、Web画面で、接続対地、開始・終了時間、帯域等を指定して、VPNを予約。
    ネットワーク側ではパスの経路計算等を行い、指定時間にVPN設定を実施。
    ユーザポートとユーザVLAN-IDはユーザが選択し、ネットワーク内で付与するVLAN-IDはネットワー
     ク側で自動的に選択。
                     接続対地、(ユーザVLAN-ID)、開始・終了時間、
                     帯域等を指定
                                                                                                                         • 機器設定情報取得
                                               VLAN    :ユーザVLANタグ
        ユーザ端末                                                              L2VPNオンデマンド                                 • L2パス設定
                                              VLAN-W   :NW内VLANタグ                                                        • QoS指定
                                                                               サーバ
  • NW内VLANタグを付与                                                                                 NETCONF
                                                        インバンド制御                                                    インバンド制御
  • ユーザVLANタグは置換



                                          VLAN多重
                                                       L2OD-LS        L2OD-LS間MPLSパス                       L2OD-LS

                                           data VLAN Ether       data VLAN-W Ether   VPN-W RSVP C VLAN13 Ether        data VLAN-W Ether   data VLAN Ether

                    サービス多重
                      data VLAN Ether      data VLAN-X Ether     data VLAN-X Ether   VPN-X RSVP C VLAN13 Ether        data VLAN-X Ether   data VLAN Ether

サービス非多重
       data Ether     data VLAN-Y Ether    data VLAN-Y Ether     data VLAN-Y Ether   VPN-Y RSVP C VLAN13 Ether        data VLAN-Y Ether        data VLAN-Y Ether   data Ether

サービス多重
data VLAN Ether       data VLAN-Z Ether    data VLAN-Z Ether     data VLAN-Z Ether   VPN-Z   RSVP C VLAN13 Ether      data VLAN-Z Ether        data VLAN-Z Ether   data Ether



           小型L2SW                  L2SW                IPルータ                                               IPルータ                  L2SW                    小型L2SW

                                                                                                                      © 2012 National nIstitute of Informatics           26
商用クラウドサービスを活用した大学等の
                         プライベートクラウド構築へのサポート
 SINET VPN(L2)サービスを活用し、商用クラウドサービスを用いたセキュアなプライベートクラウドの
  構築をより便利に���現。
   • クラウドサービス(メールサービス、ストレージサービス等)提供業者がSINETへ直接接続できる
      枠組みを新たに構築(ただし、業者のSINETへの接続申請手続きが必要)。
      枠組 を新た 構築(ただ 業者 SINET     接続申請手続きが必要)
   • 加入機関の契約したクラウドサービスと加入機関をVPN(L2)接続し、セキュアサービスを実現。
      参考URL:http://www.sinet.ad.jp/service/other/cloud_services




                                                                  クラウドサ ビス提供業者の
                                                                  クラウドサービス提供業者の
       A大学
                                                                    商用データセンター
                 SINETのVPN(L2)で接続
                 (学内LANと同等の扱い                                          A大学が契約して
                 が可能)                                                  いる業者のクラウド
                                                                         業   ラ
                                                                       サービス


                                                                     B大学が契約して
                                                                     いる業者のクラウ
B大学                                                                  ドサービス


                       SINETのVPN(L2)で接続



                                                                     © 2012 National nIstitute of Informatics   27
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  • 1. SINET4における マルチレイヤネットワークの運用 大学共同利用機関法人 情報・システム研究機構 国立情報学研究所 佐山純一、青木道宏、鷹野真司 © 2012 National nIstitute of Informatics 1
  • 2. 説明内容 SINET4の概要 • SINETの歩み • 高信頼化機能の紹介 アーキテクチャの概要と運用 • アーキテクチャの概要 • マルチレイヤネットワークの運用 • L1オンデマンドサービス L1オンデマンドサ ビス • L2オンデマンドサービス © 2012 National nIstitute of Informatics 2
  • 3. © 2012 National nIstitute of Informatics 3
  • 4. SINETの歩み 87 - - - - 92 - - - - - 02 - - - - 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 - パケット交換網(X.25) クローズドネットワーク ▲1987.1 研究・教育活動を支援する“情報ライフライン”(800以上の利用) SINET(インターネット) S ( タ ネ ) ▲1992.4 先端研究のための“超高速ネットワーク環境” スーパーSINET ▲2002.1 ネットワーク統合とサービスの多様化 SINET3 ▲2007.4 最先端学術情報バックボーン ☆ネットワークの経済的高速化 ☆サ ビスの多様化(継続)と利便性向上 ☆サービスの多様化(継続)と利便性向上 SINET4 ☆エッジノードの高安定化 (5年間) ☆加入機関間の通信環境格差の解消 ▲2011.4 次期学術情報ネットワーク ☆上位レイヤサービスの支援・展開 © 2012 National nIstitute of Informatics 4
  • 5. ネットワークへの要求条件  ユーザ要望等をベースに、要求条件の徹底的な洗い出しから検討を開始 【最先端リソース】 【通信の特徴】 【SINET4への要求条件】 最先端大型実験装置 大容量データ転送 高速接続 先端的研究分野の創出・進展をドライブ 高度測定装置・センサー 大容量DBアクセス マルチレイヤ スーパーコンピューター 任意のレイヤ(IP, Ethernet, L1)をサポート 超臨場感メディア装置 高精細映像伝送 マルチVPN 各種 各種VPNにより共同研究を協力サポート より共同研究を協力サポ 大容量学術データベース 大容量学術デ タベ 共同研究環境形成 リソースオンデマンド 最先端学術サービス装置 オンデマンドで帯域やVPN設定を可能に 国際通信 人的リソ ス 人的リソース 柔軟なサービスの高度化 柔軟なサ ビスの高度化 ユーザ要望により特有のサービスを提供 【ユーザからの要望等】 加入機関都合によるノード 加入機関都合によるノ ド 非ノード校も経済的高速化 非ノ ド校も経済的高速化 エッジノードの高安定化 停止の回避 が図れるアーキテクチャ エッジノードの保守性向上 ノード未整備県の解消 学術基盤格差の解消 上位レイヤサービスの展開 上位レイヤサービスの展開 © 2012 National nIstitute of Informatics 5
  • 7. ネットワークの高速化・高信頼化  北海道-九州を縦断する40Gbpsベースの超高速・高信頼バックボーン  ノード配備の抜本的な見直しによる高速化と全ノードのデータセンタへの配備  コア・エッジ回線は全て二重化回線 コア回線間はマルチループの冗長化構成 コア・エッジ回線は全て二重化回線、コア回線間はマルチル プの冗長化構成 図は平成23年度末の構成 コア回線 コアノード(8) エッジ回線 ッジ回線 エッジノード(42) アクセス回線 加入機関(≧700) :コア回線 (40Gbps) :コア回線 ア回線 (10Gbps) :エッジ回線 (40Gbps) :エッジ回線 (10Gbps) 米��・欧州 :エッジ回線 (2.4Gbps) :コアノード :エッジノード アジア © 2012 National nIstitute of Informatics 7
  • 8. SINET4の高信頼化設計  SINET4では、以下のネットワーク設計を実施。 (1) データセンターへの機器配備 (2) 二重化回線(エッジ回線、コア回線) 重化回線( ッジ回線、コア回線) (3) 迂回路設定(コアノード間) (4) 論理サービスネットワーク毎の高信頼化機能 (ルーティング、シグナリング、高信頼プロトコル等) (ル ティング シグナリング 高信頼プロトコル等) (3) 迂回路 データセンター選定基準 (4) 論理サービスネットワーク毎 の高信頼化機能 ①任意のキャリアの回線サービスの利用が可能 ①任意のキャリアの回線サ ビスの利用が可能 ②任意の事業者の各種機器類の設置が可能 (2)二重化回線 コア ③計画停電による電源供給休止なし ノード ノ ド ④停電時でも、非常用電源供給装置から10時間 以上継続して給電可能 コア ⑤阪神・淡路大震災クラスに耐える耐震性 ノード ⑥24時間365日セキュアに入退館管理を実施 ⑦申請後2時間以内に担当者の緊急入館が可能 エッジ ジ ノード ⑧各大学等を適切に収容可能な位置 (1) データセンタ- 8 © 2012 National nIstitute of Informatics
  • 9. (参考)SINET4の高信頼性  エッジ回線、コア回線は全て二重化し、かつ、ネットワークとして冗長経路を確保  エッジノード、コアノードは全てDCに設置し、地震や停電への耐性を確保  東日本大震災時にも、上記の設計が功を奏し、バックボーンとしてサービス断は発生しなかった。 東日本大震災時にも、上記の設計が功を奏し、バックボ ンとしてサ ビス断は発生しなかった。 :被災回線 弘前大学 回線は全て異経路二重化 東日本大震災時の影響 :両系切断 両系切断 北見工業大学 :停電 山形 弘前 :現用系 弘前 (1) 回線 東北大学 北海道大学 北見 :予備系 一部切断したが迂回路で持ち堪えた 郡山 金沢 仙台 両系切断(両系の回復は1カ月以上) 札幌 仙台 札幌 ・仙台-東京回線 仙台 東京回線 ・仙台-金沢回線 片系切断(数日間片系運用) 東京 ・仙台-札幌回線 ・札幌-東京回線 茨城 ・仙台-弘前回線 静岡 ・仙台-山形回線 栃木 ノードは全てDC設置 新潟 ・仙台-郡山回線 長野 弘前 :DC ノード (2) ノ ド 群馬 停電したが非常用電源で持ち堪えた 神奈川 ・仙台DC (約96時間) 山梨 仙台 札幌 ・山形DC (約28時間) 埼玉 ・弘前DC (約17時間) 調布 千葉 地震、停電への耐性を確保 © 2012 National nIstitute of Informatics 9
  • 11. SINET4の提供サービス一覧  世 最先端 世界最先端のサービス群の提供を継続するとともに、オンデマンドサービスなどを拡張予定。 ビ 群 提供を継続する も オ デ ド ビ などを拡 定 サービスメニュー SINET4 備考 E/FE/GE (T) ◎ 提供インタフェース GE (LX) ◎ 10GE (LR) ◎ インターネット接続 ◎ IPv6 ◎ native/dual stack/tunnel マルチホーミング ◎ フルルート提供 ◎ IPマルチキャスト ◎ L3サービス L3サ ビス L3VPN ◎ アプリケーション毎QoS ◎ IPマルチキャスト (QoS) ◎ L3VPN (Q S) (QoS) ◎ L3VPN (マルチキャスト) 予定 L2VPN/VPLS ◎ L2サ ビス L2サービス L2VPN/VPLS (QoS) ◎ L2オンデマンド 予定 L1サービス L1オンデマンド ◎ パフォーマンス計測/改善 ◎ スループット/RTT情報提供、性能改善ソフト提供(予定) ユーザ支援サービス トラフィック利用状況 ◎ 個別にSINET利用推進室にお問合せください 商用クラウド接続 ◎ ※ その他のサービスも検討中 © 2012 National nIstitute of Informatics 11
  • 12. SINET4のアーキテクチャ  NWの高速化: ネットワーク構成の見直しやダークファイバ+WDM技術などにより経済的に高速化  サービスの多様化: SINET3のアーキテクチャを継承し、リソースオンデマンド機能等を強化・拡張  エッジ高安定化: エッジノード・コアノードともにデータセンターへ設置  格差の解消: アクセス系の高速化を非ノード校へも展開、ノード未設置県の解消 アクセス系の高速化を非ノ ド校 も展開 ノ ド未設置県の解消  上位レイヤ展開: 上位レイヤサービスを支援するインタフェースやサービス共通プラットフォームを整備 上位レイヤサービス L1オンデマンド機能 リソースオンデマンド機能、サービス共通プラットフォーム、等 SINET3 コアノード コア回線 (エッジ機能含む) コアノード 10G~40G コアノ ド 10G 40G (40Gをベース) (40Gをベ ス) 12 拠点 8拠点 (データセンター) 構造 (データセンター) 広域LAN/ 変更 エッジ回線 光アクセス網等 Bフレッツ ッツ (2.4G~40G) (2 4G~40G) 1G~20G 42拠点 エッジノード (データセンター) エッジノード 62 拠点 H23年度末 (ノード校) ノード ノード ノード ダークファイバ アクセス回線 校 校 校 +WDM技術 (1G~40G) 10M~1G 非 非 非 非 非 630強拠点 加入 加入 加入 加入 加入 加入 加入 加入 約700拠点 ノード ノード ノード ノード ノード 機関 機関 機関 機関 機関 機関 機関 機関 (ユーザ拠点) 校 校 校 校 校 (非ノード校) © 2012 National nIstitute of Informatics 12
  • 13. バックボーン構成~ネットワーキング方式~  多様なサービス(VPN、リソースオンデマンド、マルチレイヤ、マルチキャスト等)を単一バックボーン 上で実現するために、SINET3のアーキテクチャを踏襲。  論理ルータ機能やL1スイッチ機能を用いてサービス毎の論理ネットワークを構築。  リソース(帯域、VPN)オンデマンド制御機能などの先端機能に関してはNII独自で開発。 加入機関装置 リソ ス リソース data IP Ether L2SW オンデマンド IPルータ : 論理ルータ IPv4/IPv6 制御サーバ data IP VLAN Ether data IP VLAN Ether L3 data IP Ether IPv4/IPv6 L3VPN data d t IP VLAN Eth Ether data IP MPLS VLAN Ether data Ether L3VPN L2VPN/VPLS data VLAN Ether data VLAN Ether MPLS VLAN Ether L2 L2VPN/VPLS data Ether 帯域は無瞬断 L2オンデマンド data VLAN Ether data VLAN Ether MPLS VLAN Ether で変更可能 変更可能 L2OD L2/L3用パス / パ L2/L3用パス L2/L3用パ L1VPN L1 L1オンデマンド L1SW 40G/10G/2.4Gbps 40G/10G/2 4Gbps L1SW 40G/10Gbps エッジノード コアノード © 2012 National nIstitute of Informatics 13
  • 15. マルチレイヤネットワークの運用2  シンプルなネットワーク設計 • 1パターンノードの構成を覚えると、他のノード構成をだいたいイメージできる • ノード単位でネットワーク構成図をvisioにより管理  物理接続単位でのユーザ管理 • ノード毎に内部DB及びExcelを利用して管理  VLAN単位でのサービス管理 • Excelを利用して管理  SINET4の構想、設計から調達まで運用メンバーが関わっている  単一バックボーンで実現しているため、基本IPv4/IPv6でバックボーン管理 © 2012 National nIstitute of Informatics 15
  • 16. 監視運用方法  監視対象となる機器は次 通り 監視対象となる機器は次の通り IPルータ(GWルータ)、L1SW、L2SW(小型L2SW)、WDM、監視ルータ、サーバ アクセス系 L1OD L2OD NII WDM NE-OpS NE-OpS IPルータ・ 全体監視 サーバ サーバ 監視 監視センタ (サーバ) (クライアント) L2監視 センタ 監視用ルータ 監視用ルータ 監視用ルータ 監視 制御網 監視・制御網 ISDN網 コアDC コアDC エッジDC ISDN回線 監視用ルータ 監視用ルータ 監視用ルータ STM256/64/16 STM256/64 L2/L3用パス L2/L3用パス L2/L3用パス 加入機関 L2 L1SW L1SW SW 小型 L1SW IP WDM WDM L2 ルータ SW IP ルータ GW ルータ L2 SW WDM © 2012 National nIstitute of Informatics 16
  • 17. IPルータ、L2SWの監視運用  IP IPルータ、L2SWの監視は、通常時はバックボーン経由でpingやsnmpを利用して実施する タ L2SW 監視は 通常時はバ クボ 経由 i や を利用 実施する L1OD L2OD NII NE-OpS NE-OpS IPルータ・ 全体監視 サーバ サーバ (サーバ) (クライアント) L2監視 センタ 監視用ルータ 監視用ルータ 監視 制御網 監視・制御網 ISDN網 コアDC コアDC エッジDC ISDN回線 監視用ルータ 監視用ルータ 監視用ルータ STM256/64/16 STM256/64 L2/L3用パス L2/L3用パス L2/L3用パス 加入機関 L2 L1SW L1SW SW 小型 L1SW IP WDM WDM L2 ルータ SW IP ルータ GW ルータ IPルータ・ L2監視 L2 SW WDM © 2012 National nIstitute of Informatics 17
  • 18. IPルータ、L2SWの監視運用(障害時)  バ クボ バックボーン経由での監視がNGになった場合は、監視・制御網経由でCLIレベルで監視を行い、障 経由 監視がNG な た場合は 監視 制御網経由 CLI ベ 監視を行 障 害対応を実施する。 L1OD L2OD NII NE-OpS NE-OpS IPルータ・ 全体監視 サーバ サーバ (サーバ) (クライアント) L2監視 センタ 監視用ルータ 監視用ルータ 監視 制御網 監視・制御網 ISDN網 コアDC コアDC エッジDC ISDN回線 監視用ルータ 監視用ルータ 監視用ルータ STM256/64/16 STM256/64 L2/L3用パス L2/L3用パス L2/L3用パス 加入機関 L2 L1SW L1SW SW 小型 L1SW IP WDM WDM L2 ルータ SW IP ルータ GW ルータ IPルータ・ L2監視 L2 SW WDM © 2012 National nIstitute of Informatics 18
  • 19. L1SWの監視運用  L1 イ L1スイッチの監視は、監視・制御網を介してNE-OpSサーバが行う。 監視は 監視 制御網を介 NE O Sサ バが行う  L1オンデマンド制御も、監視・制御網を利用して行う。  L1オンデマンドによる障害発生時は、基本、翌営業日の日中帯に対応する。 L1OD NE-OpS NII NE-OpS NE-OpS IPルータ・ 全体監視 サーバ (クライアント) (サーバ) (クライアント) L2監視 センタ 監視用ルータ 監視用ルータ L1オンデマンド制御 監視 制御網 監視・制御網 エッジDC コアDC コアDC 監視用ルータ 監視用ルータ 監視用ルータ STM256/64/16 STM256/64 L2/L3用パス L2/L3用パス L2/L3用パス 加入機関 L2 L1SW L1SW SW 小型 L1SW IP WDM WDM L2 ルータ SW IP ルータ GW ルータ L2 SW WDM © 2012 National nIstitute of Informatics 19
  • 20. WDM装置の監視運用  WDM装置の監視は、監視・制御網を介してWDM監視クライアントで行う。 装 監視 監視 制御網を介 監視 う  拠点機関のWDM装置は、対向のDC設置WDM装置を介して監視・制御を行う。 WDM アクセス系 系 監視 監視センタ 監視用ルータ 監視・制御 監視・制御網 ISDN網 エッジDC コアDC コアDC 監視用ルータ 監視用ルータ 監視用ルータ STM256/64/16 STM256/64 L2/L3用パス L2/L3用パス L2/L3用パス 加入機関 L2 L1SW L1SW SW 小型 L1SW IP WDM W WDM M L2 ルータ タ SW IP ルータ GW ルータ 加入機関 中継局 L2 SW 小型 WDM WDM WDM WDM L2 SW © 2012 National nIstitute of Informatics 20
  • 21. 監視制御網のバックアップ体制  監視用ルータ間は、OSPFによる動的ルーティングを実施  広域LANの計画作業・障害時は、自動的にISDN網を利用した監視・制御を用いる アクセス系 L1OD L2OD NII WDM NE-OpS NE-OpS IPルータ・ 全体監視 サーバ サーバ 監視 監視センタ (サーバ) (クライアント) L2監視 センタ 監視用ルータ 監視用ルータ 監視用ルータ ISDN網 監視・制御網(広域Ether網) 御 広 コアDC エッジDC 監視用router 監視用router L1SW-1 L2SW MX960 L1SW-1 L2SW WDM WDM WDM 中継局 拠点機関 WDM 拠点機関 WDM 小型L2 WDM 小型L2 © 2012 National nIstitute of Informatics 21
  • 22. オンデマンドサービス等 オンデマンドサ ビス等 © 2012 National nIstitute of Informatics 22
  • 23. L1オンデマンドサービス  オンデマンドでレイヤ1のエンドツーエンドパス(臨時専用線)を提供するサービス  ユーザは、シンプルなWeb画面で、接続対地、開始・終了時間、帯域、経路オプション等を指定して、 L1パスの予約を要求 要  L1オンデマンドサーバは、ユーザからの予約受付、パスの経路計算、等を行い、指定時間にNE-OpS に対してパス設定・開放を要求 (必要に応じて、L2/L3サービス用パスの帯域を変更)  NE-OpSはL1SWにパス設定を要求し、L1SW間の通信(GMPLS利用)によりL1パスが確立 NE OpSはL1SWにパス設定を要求し、L1SW間の通信(GMPLS利用)によりL1パスが確立 接続対地、開始・終了時間、 帯域等を指定 L1オンデマンド サーバ ゙ ユーザ NE-OpS L1パス設定・開放要求 CORBA L2/L3サービス用パスの帯域変更要求 L1SWに対して指示 TL1 監視・制御網 GMPLSで LCASで L2SW L1パス設定 帯域変更 L2SW IPルータ IPルータ On-demand L2/L3サービス用パス (10GE) L1SW L1SW L1SW L1SW L1パス © 2012 National nIstitute of Informatics 23
  • 24. L1OD用バックボーン帯域設定  L1ODサービスでは、リンク毎に下記の2つのパラメータを設定し、帯域を調整している。 • デフォルト帯域: 常に利用可能な帯域、即日利用は事前予約分を引いた範囲で利用可能 • 利用可能最大帯域: 事前予約すれば利用可能な最大の帯域 (定めた時間帯注)で異なる)  実際の割り当て帯域は、ユーザからの事前予約要求(要求総帯域)に基づき、以下の通りとなる。 • 要求総帯域がデフォルト帯域を超えない場合: デフォルト帯域を割り当て • 要求総帯域がデフォルト帯域を超える場合: 定めた時間帯における最大の要求帯域を割り当て  LCAS��、定められた時間帯の始点と終点でのみ動作させる。 注)定めた時間帯 :L1OD用のデフォルト帯域 用 デ ォ 帯域 • 平日08:00~22:00 • 平日22 00 08 00 平日22:00~08:00 :L1OD用に利用可能な最大帯域 • 土日・祝日 :実際のL1OD用割り当て帯域 • イベント日 : LCAS起動 L1ODユーザからの事前予約要求(要求総帯域) L1ODサービス用帯域 L2/L3サ ビス用帯域 L2/L3サービス用帯域 L2/L3 サービストラフィック 月 火 水 木 金 土 日 © 2012 National nIstitute of Informatics 24
  • 25. L1ODユーザ予約画面例 (a) 対象VPN選択 (b) 対象ノード選択 プルダウンで選択 (c) 時間指定 5分単位で指定 帯域: 150Mbps単位 (d) 物理ポート 帯域 物理ポ ト、帯域、 経路オプション選択 経路: •最小遅延経路 •最大帯域経路 •同時経路制約 (複数パスの場合) (e) 確認画面 © 2012 National nIstitute of Informatics 25
  • 26. L2オンデマンドサービス(トライアル実施予定)  オンデマンドでレイヤ2のVPN(多対地のメリットを有するVPLS)を提供するサービス。  ユーザは、Web画面で、接続対地、開始・終了時間、帯域等を指定して、VPNを予約。  ネットワーク側ではパスの経路計算等を行い、指定時間にVPN設定を実施。  ユーザポートとユーザVLAN-IDはユーザが選択し、ネットワーク内で付与するVLAN-IDはネットワー ク側で自動的に選択。 接続対地、(ユーザVLAN-ID)、開始・終了時間、 帯域等を指定 • 機器設定情報取得 VLAN :ユーザVLANタグ ユーザ端末 L2VPNオンデマンド • L2パス設定 VLAN-W :NW内VLANタグ • QoS指定 サーバ • NW内VLANタグを付与 NETCONF インバンド制御 インバンド制御 • ユーザVLANタグは置換 VLAN多重 L2OD-LS L2OD-LS間MPLSパス L2OD-LS data VLAN Ether data VLAN-W Ether VPN-W RSVP C VLAN13 Ether data VLAN-W Ether data VLAN Ether サービス多重 data VLAN Ether data VLAN-X Ether data VLAN-X Ether VPN-X RSVP C VLAN13 Ether data VLAN-X Ether data VLAN Ether サービス非多重 data Ether data VLAN-Y Ether data VLAN-Y Ether data VLAN-Y Ether VPN-Y RSVP C VLAN13 Ether data VLAN-Y Ether data VLAN-Y Ether data Ether サービス多重 data VLAN Ether data VLAN-Z Ether data VLAN-Z Ether data VLAN-Z Ether VPN-Z RSVP C VLAN13 Ether data VLAN-Z Ether data VLAN-Z Ether data Ether 小型L2SW L2SW IPルータ IPルータ L2SW 小型L2SW © 2012 National nIstitute of Informatics 26
  • 27. 商用クラウドサービスを活用した大学等の プライベートクラウド構築へのサポート  SINET VPN(L2)サービスを活用し、商用クラウドサービスを用いたセキュアなプライベートクラウドの 構築をより便利に実現。 • クラウドサービス(メールサービス、ストレージサービス等)提供業者がSINETへ直接接続できる 枠組みを新たに構築(ただし、業者のSINETへの接続申請手続きが必要)。 枠組 を新た 構築(ただ 業者 SINET 接続申請手続きが必要) • 加入機関の契約したクラウドサービスと加入機関をVPN(L2)接続し、セキュアサービスを実現。 参考URL:http://www.sinet.ad.jp/service/other/cloud_services クラウドサ ビス提供業者の クラウドサービス提供業者の A大学 商用データセンター SINETのVPN(L2)で接続 (学内LANと同等の扱い A大学が契約して が可能) いる業者のクラウド 業 ラ サービス B大学が契約して いる業者のクラウ B大学 ドサービス SINETのVPN(L2)で接続 © 2012 National nIstitute of Informatics 27
  • 28. ご清聴ありがとうございました © 2012 National nIstitute of Informatics 28