英国で政権交代、信頼失った保守党「自滅」 問われる新首相の外交力
ロンドン=藤原学思
4日に投開票があった英国の総選挙で、14年ぶりの政権交代が実現した。保守党は選挙権が拡大された1832年以来、最低の議席数に終わった。圧勝した労働党は国内の立て直しに取り組むが、外交面では11月の米大統領選の行方も焦点になりそうだ。
「労働党の勝利というより、保守党の敗北という方がずっと正しい」
ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスのトニー・トラバース教授は5日、取材にそう指摘した。「経済もさほど成長しておらず、有権者が代え時だと腹を決めたのだろう」。トラス前首相やシャップス国防相、モーダント下院院内総務といった大物議員も落選した。
得票率でみえた、保守党の「自滅」
英公共放送BBCのまとめに…