西日本豪雨6年、倉敷市真備町で犠牲者に祈り 復興への思いを新たに
小沢邦男
災害関連死を含め岡山県内では95人が犠牲になった2018年の西日本豪雨から6日で6年を迎えた。被害が大きかった倉敷市真備町では市支所に献花台が設けられ、住民たちが追悼に訪れた。静かに犠牲者に祈りを捧げ、災害の教訓の継承や復興への取り組みを誓った。
6年前の豪雨で県内では4830棟が全壊。中でも地域の3割が浸水被害を受けた真備町は4646棟と突出して多く、お年寄りを中心に関連死を含め74人が犠牲になった。倉敷市の死者は全体で75人に上る。
今春には5カ年計画で進められた国、県、市の豪雨を受けたハード事業が終わった。治水面での安全強化を目指して行われた高梁川と小田川の合流地点の下流への付け替え工事が、最も大規模だったが3月に完了。これを節目とし、市は昨年までのような追悼式の開催を見送った。
ハード整備は完了 空き地は残り、被災の爪痕はなお
この日は献花の受け付けが始まった午前9時、伊東香織市長が祭壇に訪れた。付け替え工事の完了に加え、今月3日には小田川沿いの決壊地点に整備された「まびふれあい公園」が開園したことなどを伝え、花を手向けた。
伊東市長は取材に「追悼の形…
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被災地再生