「次は甲子園で」 新宿シニアで誓った約束 成立学園・二ノ宮の夏
佐野楓
「次は甲子園で会おう」
チームメートがそう言うと、電車の扉が閉まった。成立学園の主将、二ノ宮司(3年)は、4年前のこの別れの言葉を目標に、野球を続けてきた。
小学1年生から野球を始め、中学生になった2019年、シニアの強豪「新宿シニア」に入った。
埼玉県の自宅から葛飾区にある練習場に通う日々。厳しくもレベルが高い練習はやりがいがあった。自分と同じように野球への情熱を持ったチームメートは、かけがえのない仲間になった。
突然の別れ、仲間からかけられた言葉
だが、そんな環境は長く続か…