ロボット介護機器設計支援ツール、中坊嘉宏(産総研)
- 7. 6
移乗介助機器(非装着型): ユースケース図(例)
介護者
被介護者
乗り移らせる(d420)
パワーアシストを行う
<<include>>
移乗介助機器(装着型)
uc [Package] SysML-N-2.移乗介助機器(装着型) [SysML-N-2-U]
<<include>>
動作を指示する
スリングを交換される
消毒される
清掃される
排泄支援サービス
排泄(d530)をサポートする
衣服を着ること (d5400)をサポートする
衣服を脱ぐこと (d5401)をサポートする
自宅以外の屋内移動 (d4601)をサポートする
車いすを押す
介護サービス
ベッドを整える
要介護者を移乗させる際、介
助者の力の全部又は一部のパ
ワーアシストを行うこと。
ロボット技術を用いて介助者による抱え上げ動作の
パワーアシストを行う非装着型の機器
移乗開始から終了まで、介助者
が一人で使用することができる。
機器据付けのための土台設置
工事等の住宅等への据付け工
事を伴わない。
つり下げ式移動用リフトは除く。
ベッドと車いすの間の移乗
に用いることができる。
- 8. 7
移乗介助機器(非装着型): アクティビティ図(例)
:介護者 :移乗介助機器(装着型) :被介護者
act [Package] SysML-N-2.移乗介助機器(非装着型) [SysML-N-2-A-1]
機器を介護場所に移動する
ベッドの高さを調整する
[移乗元=ベッド]
[else]
移乗を行う準備をする
移乗元/先が「ベッド」以外の
場合,高さ調整ができない
ため介護者の負担増
自走する
被介護者にスリングを装着する
動作を指示する 抱え上げられて移乗する抱え上げ動作のパワーアシストを行う
移乗介護機器を操作して移乗を行う
被介護者からスリングを外す
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移乗介助機器(装着型): アクティビティ図2 (例)
:介護者 :移乗介助機器(装着型) :被介護者
適切な姿勢であるか確認する
適切な姿勢に変える
[適切な姿勢ではない]
[else]
適切な姿勢に変わる
他の作業を行う
移乗後の片付けを行う
作業順不定 排泄介助,移動介助(車いすなど),ベッド
の整えなどの介助作業や,手洗いなどの一
般的な作業
ベッドの高さを戻す
[移乗先=ベッド]
[else]
機器を保管場所に移動する
機器を清掃する
[機器が汚れた場合Or定期的]
機器を消毒する
[else]
スリングを交換する
[スリングの交換要] スリングが汚れた場合,破損した場合など
定期的に交換する可能性もあり
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移乗介助機器(非装着型): 要求図(例)
req [Package] SysML-N--2.移乗介助機器(非装着型) [SysML-N-2-R]
<<requirement>>
リスク低減
<<requirement>>
残留リスク対応(No.28)
Id=
Text=“使用者に機器の不具
合を知らせることにより事故
を回避するために,対象機器
に警報や表示をして,危険情
報を伝達できること”
<<requirement>>
試用
Id=
Text=“試用時の移乗
介助は有資格者によ
る指導のもとに実施す
ること”
<<requirement>>
人に対する安全性
Id=
Text=“介護者,被介
護者,周囲の人に危
害を加えないこと”
<<requirement>>
本質的安全化(No.20)
Id=
Text=“機器の形状に鋭
利部,突出部,挟圧部な
どがないこと”
<<requirement>>
デザイン(No.22)
Id=
Text=“機器の色,形状
などの外観,大きさ,質
量,構造が人に対して肉
体的,精神的にストレス
を与えないように配慮さ
れていること”
<<requirement>>
インターフェース(No.23)
Id=
Text=“マン・マシンイン
ターフェースが,人が誤
動作や誤解をしないよう
に配慮すること”
<<requirement>>
姿勢(No.24)
Id=
Text=“保守保全作業を
含め,無理な姿勢での対
象機器操作(人による重
量物の扱い,人の動作を
極端に規制する装置な
ど)がないこと”
<<requirement>>
電気的危険性の防止(No.25)
Id=
Text=“使用者が感電する
ことなく安全に使用できるよ
うに,金属露出部の絶縁性,
対環境性に配慮されている
こと”
<<requirement>>
安定性の確保(No.26)
Id=
Text=“使用者が機器使用
の準備を安全に行えるよう
に,機器脱着に人の動作
に支障を及ぼす(バランス
を損なうなど)ことがないこ
と”
<<requirement>>
停止機能(No.27)
Id=
Text=“使用者が不安に感
じた時に事故を未然に防げ
るように,人が操作する緊
急停止装置を装備している
か,保護停止機能を有して
いること”
<<deriveReqt>> <<deriveReqt>> <<deriveReqt>>
<<deriveReqt>> <<deriveReqt>>
<<deriveReqt>>
<<deriveReqt>> <<deriveReqt>> <<deriveReqt>> <<deriveReqt>>
<<requirement>>
アラーム
Id=
Text=“要介護者を保
持したまま長時間経
過した場合,アラーム
で警告すること”
<<deriveReqt>>
<<requirement>>
停止時の安定性(No.25)
Id=
Text=“使用者が不安に感じ
ないように,停止時に転倒し
ない,又は安定した状態に
移行できること”
<<deriveReqt>>
- 17. RTM Safety (セック)
2014/3/19 16
世界初の安全コンセプトをもった
ロボット向けミドルウェア
IEC 61508 SIL3 Capableの認証取得
ISO26262(自動車分野)
ISO13482 (パーソナルケアロボット分野)
にも応用が可能
高い信頼性と安全性が要求される
ロボット開発において、
コストの低減と期間の短縮に貢献