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「それでも人生にイエスと言
う」
を読んで
2016/6/16
白石俊平
第95回読書するエンジニアの会「最悪」
なぜこの本を選んだか?
• この世で起きた最悪な事件のひとつ、ホロコースト(ナチスに
よるユダヤ人大量虐殺)
• 著者のV・E ・フランクルは、ホロコーストを生き延びたあとの
著作活動で有名
• 最も有名な著作は「夜と霧」
• 「今世紀で最も重要な書物の一つ」(カール・ヤスパース - 実存哲学者)
• 「歴史上最も多く読まれた10冊の書物の一冊」(アメリカ図書館協議会)
• 「夜と霧」は以前読んで発表した気がするので、今回はそれに
次いで有名な「それでも人生にイエスと言う」を。
どんな本か?
• 講演集
• ナチスの収容所から開放された翌年に、ウィーンの市民大学で行った3
つの連続講演を収めたもの
• 「この書は著者の最も初期の著作の一つであるにもかかわらず、
その後の彼の思想の全体像が萌芽的にあらわれている」(解説
より)
この本をひとことで言うと
生きる意味は、「ある」
と力強く言い切っている稀有な本。
そして誰がそれに反論できようか?
収容所での体験
• 「スープをやる値打ちもない」「それでも、スープをもらうと
き帽子を脱がねばならなかったのです」
• 「食べるとか腹をすかすとか…(略)…人間にふさわしくない問
��ではなく、ほんとうに人間らしい苦悩、ほんとうに人間らし
い問題、ほんとうに人間らしい葛藤にどれほどこいこがれたこ
とでしょう。」
• 「私が輸送された時の例でいえば、およそ95%の人々が、駅か
らまっすぐにガス室に入れられたのです。」
「それでも人生にイエスと言おう」
ブーヘンヴァルト収容所の囚人たちがそう歌った時とき、それをただ歌っ
ただけではなく、いろんな仕方で行いに移しもしたのです。
ちなみにぼくは
人生に意味などない。
だからってどうってことない。
…と、考えています。
皆さんの考えも聞いてみたい。

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「それでも人生にイエスと言う」を読んで