東京都知事選、午後8時より前に閉まる投票所や自治体もあります。理由は?

公職選挙法第40条では、投票所の開閉時間を「午前七時に開き、午後八時に閉じる」と定めている。

東京都知事選の投票が7月7日朝から始まっている。

投票時間は午前7時〜午後8時までだが、投票時間の締め切りを繰り上げている自治体や投票所もあり、注意が必要だ。

公職選挙法第40条では、投票所の開閉時間を「午前七時に開き、午後八時に閉じる」と定めている。

これに準じて、ほとんどの自治体は投票時間を午前7時〜午後8時としている。

だが東京都の公式サイトによると、青梅市の一部投票所・檜原村・奥多摩町・新島村・三宅村の投票時間は午後6時まで、御蔵島村・小笠原村は午後7時までという。

この違いや理由は何か。第40条は続けて、こう書かれている。

「ただし、市町村の選挙管理委員会は、選挙人の投票の便宜のため必要があると認められる特別の事情のある場合又は選挙人の投票に支障を来さないと認められる特別の事情のある場合に限り、投票所を開く時刻を二時間以内の範囲内において繰り上げ若しくは繰り下げ、又は投票所を閉じる時刻を四時間以内の範囲内において繰り上げることができる」

つまり、投票時間は原則午前7時〜午後8時だが、有権者の投票に支障を来さない範囲で特別な事情があれば、選挙管理委員会は次のような変更ができるということだ。

・投票所を開ける時間を最大2時間繰り上げるor繰り下げる

・投票所を閉じる時間を最大4時間繰り上げる

特別な事情とはどんなケースなのか、投票所が閉まる時間を繰り上げている津市の選挙管理委員会は、NHKの取材にこのように説明している

・期日前投票が浸透し、その分当日、特に夜間の投票率が著しく減少している

・全ての投票所から開票所に投票箱を運ぶのに非常に時間がかかるため、(繰り上げによって)開票作業や結果発表が早くできる

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