米ワシントンで開かれた北大西洋条約機構(NATO)の首脳会議は、最終日の11日もウクライナ支援が焦点となった。同国のゼレンスキー大統領も参加し、長期にわたる支援継続を改めて強調したが、バイデン米大統領の失言ばかりが注目を集め、成果はかすんでしまった。
バイデン氏がゼレンスキー氏をロシアの「プーチン大統領」と呼び間違えたのは、ウクライナの安全や復興に長期にわたって貢献するための二国間協定を結んだ日米英など、20カ国以上の首脳が一堂に会し、支援継続を強調するイベントでのことだ。結束を演出する見せ場で痛恨のミスを犯し、米メディアの関心もそこに集中した。
その後の記者会見で、バイデン氏はウクライナ支援でNATO加盟国を団結させた成果をアピール。「私はプーチンに屈しない。ウクライナから離れない。強いNATOを維持する」と述べ、プーチン氏を称賛したりNATOを批判したりするトランプ前大統領との違いを際立たせようとした。
その上で首脳会議を振り返り…
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