日本とNATOを近づけた「共通の脅威」とは 慶大・鶴岡准教授

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聞き手・笹川翔平
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 岸田文雄首相が3年連続でNATO首脳会議に出席している。日本から遠く離れた欧米の集団防衛組織の議論に、なぜ日本が参加するのか。欧州政治・国際安全保障が専門の鶴岡路人・慶応大准教授は、NATOと日本の「共通の脅威」がロシアのウクライナ侵攻を通じて浮かび上がった点を指摘する。

 ――岸田首相が3年連続でNATO首脳会議に出席する意義は。

 岸田首相は2年前、日本のトップとして初めてNATO首脳会議に出席し、その後も「今日のウクライナは明日の東アジアかもしれない」と発言してきた。その時はまだ見えていなかった欧州とインド太平洋の地域間のリンクは、さらに明らかになってきている。北朝鮮はロシアに武器を提供する見返りに、何をもらっているのか。プーチン大統領は軍事技術的協力さえ排除しないと言っている。

 北朝鮮の弾道ミサイルや潜水…

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