アーチェリーでパリ五輪・パラへ 中西、大江選手が地元岡山で激励会

大野宏
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 アーチェリーパリ五輪に出場する中西絢哉選手(24)とパラリンピックに出場する大江佑弥選手(36)の激励会が6日、岡山市内であった。

 中西選手は岡山市出身。岡山市立牧石小5年で競技を始め、岡北中2年時に全国大会で優勝。岡山理大付高から近畿大に進み、2021年の全日本選手権で優勝した。卒業後は帰郷してシーアール物流(岡山市北区)に入社。昨年の世界選手権では3人1組の最終射手として3位決定戦を制し、日本の五輪出場枠獲得に貢献した。

 中西選手は「世界選手権の準決勝で、自分があと1本10点を決めていれば決勝に進めていたのでリベンジしたい。故郷に競技をアピールしたいと岡山に戻ったので、絶好の機会だと思っている」と話した。

 大江選手は倉敷市出身。倉敷商高野球部では3年夏の2006年に背番号「8」を付け、全国高校野球選手権岡山大会で4強に入った。20代で脳出血を3度発症し、右半身がまひ。口で弓を引くパラアーチェリーを知り、16年から競技を始めた。倉敷市役所玉島支所で働きながら、健常者の大会でも好成績を収めている。小学5年と4年の2児の父。「子どもにかっこいい姿を見せたいと始めたアーチェリー。パリに来てもらうので、試合をしている姿を見て欲しい」と話した。

 中西選手は両端が反っている「リカーブ」という弓を使い、70メートル先の的を狙う。開会式前の25日から個人の予選が始まり、団体戦にも出場する。大江選手は滑車付きの「コンパウンド」を用い、的までの距離は50メートル。個人戦のみで8月29日から競技が始まる。(大野宏)

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この記事を書いた人
大野宏
岡山総局|高校野球等担当
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歴史・スポーツ