授業料増、入試要項と同時の発表見送りへ 東大、学内の反発に配慮か

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増谷文生
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 東京大学は、今月12日に来年度の入学者選抜要項を発表する際に、現在検討中の授業料の値上げについて正式発表しない方針を決めた。

 東大の学部と大学院修士課程の授業料は現在、文部科学省が2005年度に定めた標準額と同じ53万5800円(大学院博士課程は52万800円)。大学は当初、学部も大学院も、来年度の入学者から、同省が認める上限(標準額の20%)まで増額し、64万2960円とする考えだった。関係者によると、大学が5月、教職員らにその案を示した際、6月下旬の役員会で決定し、7月中旬の入学者選抜要項と合わせて発表したいと説明していたという。

 だが、教職員や学生の間に根強い値上げ反対の声があるほか、値上げを学部だけにする案も学内で出ているという。

 加えて大学院については、す…

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この記事を書いた人
増谷文生
論説委員|教育担当
専門・関心分野
教育(主に大学)、運輸