原発立地県の思い、知事「ご理解を」 都知事選の論点になく

東京都知事選2024

井上充昌
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 東京電力柏崎刈羽原発新潟県)の再稼働を巡り、開会中の新潟県議会で、同原発からの電力供給の対象になる首都圏の人たちに対して「(新潟)県民の原子力発電所に対する思いについてもご理解をいただきたい」と花角英世知事が訴える場面があった。

 6月28日の本会議で自民党の尾身孝昭県議の質問に答えた。尾身県議は、東京都知事選(7月7日投開票)の主な候補者の公約に、同原発の再稼働についての論点が見当たらないとして、これについての認識を問うた。これに対して花角知事は、「東京都における選挙のことで申し上げることはない」としつつ、「原発は国策で進めてきたもので、国全体で議論していくべきもの。電力消費地のみなさまには、県民の原子力発電所に対する思いについてもご理解をいただきたい」と述べた。

 同原発は地元向けの電力供給は想定されていない。一方で、一定のリスクを負うのは地元であるとして、不公平感を訴える声が県内にはある。(井上充昌)

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