最北の秘境駅「廃駅」乗り越え開業100年 全国のファンが祝福

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奈良山雅俊
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 「最北の秘境駅」として知られる北海道稚内市のJR宗谷線抜海駅で23日、開業100年を記念するイベントが催され、記念碑の除幕式もあった。全国から鉄道ファンらが次々と列車から降り立ち、廃駅の危機を乗り越えながら1世紀を迎えた駅舎で地元の人たちと一緒に祝った。

 抜海駅は1924(大正13)年6月25日に開業。駅舎は改修を繰り返しながらも開業時の面影を残す「最北の木造駅舎」としても親しまれ、映画やテレビドラマ、バラエティー番組にもたびたび登場、観光名所にもなっている。

 JR北海道が廃駅方針を打ち出したが、地元が存続を要望。市が3年前から維持管理費を負担して存続してきた。工藤広市長の「廃駅」の考えに変わりはないが、市が地元が納得いく廃駅後の代替交通を示せず、費用負担を継続してきた。

 市は年約100万円の支出を…

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