街の屋上に「ビオトープ」、朝日新聞の3総局挑戦 鍵は陸と水の境界

【動画】朝日新聞の鹿児島総局の屋上(KKB鹿児島放送局舎)に、地元甲突川の植物を使ったビオトープを設置した。
[PR]

 生き物や植物が自然に生息する環境を作る「ビオトープ」。街中の屋上に作ったら、どのような生き物が来るのか――。鹿児島、宮崎、大分の朝日新聞各総局の記者たちが、屋上でビオトープを作る企画を始めることにしました。まずは鹿児島から。

 3日午前。強い日差しが照りつける中、向かった先は鹿児島市犬迫町付近の甲突川中流域。植物や土、石の採取が目的だ。

 「ビオトープはその土地の植物を使って作るのが基本」。そう話すのは、この企画の指南役、福岡県保健環境研究所環境生物課の中島淳・専門研究員(47)。ドジョウの研究者にして、ビオトープ作りの名人。X(旧ツイッター)では「オイカワ丸」として、珍しい淡水魚と昆虫の写真を多数アップしている。フォロワー数は約5万人、この分野で知られた存在だ。

 中島さんの指示の下、赤玉土…

この記事は有料記事です。残り1427文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

連載つながるビオトープ~水たまりのちから~

この連載の一覧を見る