第3回小池百合子知事の施策は「賢い支出」か 片山・元鳥取県知事に聞く
聞き手・本多由佳
2期8年の小池百合子・東京都知事による都政運営を、知事経験者はどう評価するか。元鳥取県知事の片山善博・大正大学特任教授(地方自治論)に聞いた。
――小池氏は就任後、都の全事業に「終期」を設け、一定期間ごとに効果検証するルールを設けました。
一つの手法としては、ありだと思う。補助制度などはいったん始まると、必要性が小さくなっても終わらないケースがある。終期を設けておけば、効果が見られない場合に終了しやすい。効果検証を必ずしなければならないという点でも、緊張感を持ちやすい。
片山・元鳥取県知事は、小池都政の事業見直しの手法は一定評価しています。一方、見直しで捻出した財源を所得制限のない子育て施策に充てることは「ワイズ・スペンディング(賢い支出)」なのかどうか。後半ではそんな問いに答えています。
8100億円の中身、都議会はチェックできているか
――小池氏は、事業見直しで確保した財源は、「8年間で約8100億円」と主張しています。
8100億円は、すごく大き…
![東京都知事選挙2024](https://cdn.statically.io/img/www.asahicom.jp/senkyo/tochijisen/2024/images/2024tochijisen_16x9.jpg)
東京都知事選挙2024
東京都知事選挙に関する最新ニュースはこちら[もっと見る]