1カ月で一転「解体」、国立市マンション 積水ハウス「経営判断」

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三宅梨紗子 山田暢史 吉村駿 東郷隆 中野浩至
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 完成間近で解体が決まった東京都国立市マンションをめぐり、事業主の積水ハウス(本社・大阪市)が5月に建築計画の変更を届け出て、認められていたことがわかった。同社はこのとき建築継続の意思があったとしているが、解体を市に伝えたのはわずか約1カ月後の今月4日。この間、いったい何があったのか。

 マンションは国立市中2丁目の「グランドメゾン国立富士見通り」(10階建て、総戸数18戸)。JR中央線国立駅から徒歩約10分の富士見通り沿いで、「国立富士見通りに10年ぶりの分譲マンション」とうたっていた。

 都によると、着工前に行われる指定確認検査機関による建築確認では、建築基準法上の問題はないと判断され、昨年1月18日に「確認済証」が交付され、着工していた。

 今年5月9日には日影や地面から空を見通せる「天空率」の変更についても認められていた。

「当社としてあるべき姿ではない」

 積水ハウスの担当者は取材に…

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この記事を書いた人
中野浩至
東京社会部
専門・関心分野
税務、事件・事故
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    パトリック・ハーラン
    (お笑い芸人・タレント)
    2024年6月11日18時57分 投稿
    【提案】

    法律上、そんな義務はないのに解体を決めた積水ハウス。きっと、騒動からブランドイメージを守ることがその動機だろう。建てる前に同じ判断ができたらもっとよかったけど、近所の方からみれば、褒めるべき判断ではないかと思う。 ただ、富士山の景色を守り

    …続きを読む