メタバースで「つながる」 希少がんや性的少数者の子、広がる交流

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二階堂友紀
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 インターネット上の仮想空間メタバース」で、希少がん性的少数者の子どもたちが交流する取り組みが始まっている。これまでも不登校の児童生徒の支援などに活用されてきたが、裾野が広がってきている。(二階堂友紀���

闘病経験を共有「治療に前向きに」

 岡山大学准教授の長谷井嬢さんは2021年、メタバースを使った患者同士の交流を思いつき、2年がかりで実用化にこぎ着けた。

 長谷井さんは、骨肉腫など骨にできる悪性腫瘍(しゅよう)の治療に携わる。子どもや若者がかかりやすく、精神的なケアが重要になるが、希少ながんで、同じ病気の人と出会う機会がなかなかないという課題があった。

 メタバースでの交流会は23…

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この記事を書いた人
二階堂友紀
東京社会部
専門・関心分野
人権 LGBTQ 政治と社会
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    宮坂麻子
    (朝日新聞編集委員=教育、子ども)
    2024年4月12日11時37分 投稿
    【視点】

    不登校や発達障がいの子どもたちがメタバースを通じて学習や交流をしている姿を取材して、何よりも感じるのは、自分の姿や表情を見られないまま、人とつながることができる「安心感」だ。小児がんや難病であまり自分の姿を見せたくない子や物理的に動けない

    …続きを読む