「らしくない」は褒め言葉 車いすバスケ・女子代表主将の束ねる力

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辻隆徳
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 「歴代日本代表の中で一番主将らしくないって言われるんですけど、最高のほめ言葉だと思っています」

 車いすバスケ女子日本代表の主将、北田千尋(35)は言う。

 それを改めて自覚したのが、今年1月のアジア・オセアニア選手権(AOC)だった。

 優勝国にパリ・パラリンピックの出場権が与えられる状況で、日本は決勝で中国と対戦した。

 日本は東京パラ銀メダルの強豪を相手に、前半を22―21とリードして折り返した。

 「(チーム内には)うちらいけるかも、みたいな空気はありました。でも、私自身は前半の20分で全力を出し切ってしまって、後半、もつかなという不安が正直あった」

 悪い予感は的中した。

 第3クオーター(Q)で逆転を許して突き放され、35―54で敗れた。パリ・パラの出場権は今月17~20日に大阪市で開催される世界最終予選に持ち越しとなった。

 敗戦後のミーティング。北田はチームメートの前で胸の内を明かした。

 「(世界最終予選で)負けた…

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    中川文如
    (朝日新聞スポーツ部次長)
    2024年4月10日16時45分 投稿
    【視点】

    キャプテンらしくないだなんて、とんでもない。北田千尋キャプテン、辞書で「リーダーシップ」なんて引く必要、ありません。あなたは立派な、フォロワーシップ型リーダーなのだと思います。 私が私がって先頭に立ってチームを引っ張ろうとすると、どうして

    …続きを読む