米国境地帯にあふれる越境者 テントで野宿、アジア出身者も妊婦も

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ハクンバ・ホットスプリングス=中井大助
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 米議会で直接関係のないウクライナ支援と結びつけて議論され、いずれも行き詰まる結果になっている移民問題。政策的対応が滞る一方、メキシコから国境を越え、米国に入ろうとする人の流れは止まらない。米税関・国境警備局(CBP)によると、2023年12月には30万人超が身柄を拘束され、過去最多を記録。亡命申請の資格を厳しくするなどして越境者を減らそうとしているが、有効な手立てを打てていない。

 米カリフォルニア州ハクンバ・ホットスプリングスは、海岸沿いのサンディエゴから内陸に約90キロ入った、砂漠の中の小さな町だ。23年12月中旬に訪れると、ボランティアが提供したテントを使って野宿をしている越境者が多数いた。

 越境者に食事の提供などの支…

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この記事を書いた人
中井大助
ニューヨーク支局長
専門・関心分野
アメリカの社会、政治、文化
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