広告費2倍でも勝てないヘイリー氏 トランプ氏の指名獲得は「必然」

有料記事アメリカ大統領選挙2024

マンチェスター=高野遼 合田禄 コンコード=榊原謙
[PR]

 米大統領選に向けた共和党の候補者選びは、トランプ前大統領(77)が緒戦の2州で連勝を遂げ、���勢をより決定的なものにした。ヘイリー元国連大使(52)は23日、撤退しないと明言したものの、トランプ氏の独走を止める道筋はほとんどないのが現状だ。

【ビジュアル解説】アメリカ大統領選の決め方 選挙の仕組みを解説

2024年11月の大統領選に向けて、1年近くにわたる選挙戦が本格的に始まっています。長いプロセスを通じて、大統領はどのようにして決まるのか。少し複雑な大統領選のしくみを、イラスト形式で解説していきます。

 「レースは終わりだ。そう躍起になって言う人たちがいる。その人たち全員に伝えたいことがある。決してレースは終わっていない。私はケンカ好きのファイターだ」

 ヘイリー氏は23日夜、支持者にそう訴えた。撤退に追い込むことを狙っていたトランプ氏はその後の演説で、ヘイリー氏について「惨敗した」と強調し、「詐欺師」という言葉も使ってあざけった。

 ヘイリー氏にとってニューハ…

この記事は有料記事です。残り1265文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

この記事を書いた人
高野遼
アメリカ総局
専門・関心分野
国際ニュース
  • commentatorHeader
    三牧聖子
    (同志社大学大学院准教授=米国政治外交)
    2024年1月24日22時4分 投稿
    【視点】

    「バイデンに勝てる候補者はトランプではなく、私だ」というヘイリーの主張は、誇張ともいえない。複数の世論調査で、バイデンとの直接対決となった場合、ヘイリーの方がトランプよりも多くの票差で勝てるとの結果が出ている。 トランプ支持者を除き、

    …続きを読む
  • commentatorHeader
    園田耕司
    (朝日新聞政治部次長=外交安全保障)
    2024年1月24日19時39分 投稿
    【視点】

    今回のヘイリー氏の敗北、そして先のデサンティス氏の撤退は、共和党は「トランプ党」であることを証明したといえる。共和党はもともと同盟重視や自由貿易、グローバリズム支持の立場を取ってきた政党だが、前回2020年大統領選をめぐる党全国大会で、18

    …続きを読む
アメリカ大統領選挙2024

アメリカ大統領選挙2024

最新ニュースはこちらから[もっと見る]