トランプ氏、前例なき圧勝スタート 訴追も追い風、共和党「大本命」
11月の米大統領選に向けた共和党の候補者選びで、返り咲きを狙うトランプ前大統領(77)が、アイオワ州での初戦を圧勝で滑り出した。現時点では共和党の他候補がトランプ氏に対抗するのがきわめて難しいということが、トランプ氏の大統領退任後初めて、有権者の投票行動で実証された。トランプ氏が刑事訴追も追い風に変え、民主党のバイデン大統領(81)に挑む「大本命」であることを改めて示す結果となった。
大勢が判明した現地時間15日午後10時ごろ、トランプ氏は州都デモインで支持者の前に姿を現し、勝利を宣言した。
「特別な夜に感謝したい。これは始まりにすぎない。本当に素晴らしい夜は11月、私たちが国を取り戻し、米国を再び偉大にする時だ」
トランプ氏は、すでに共和党の候補者指名を受けるのが前提であるかのように、バイデン氏との一騎打ちが見込まれる11月5日の大統領選に言及した。集まった支持者は大きな歓声で応えた。
15日は州内各地で零下20度を下回り、「史上最も寒い党員集会」で投票率は前回より大きく低下した。だがトランプ氏は「投票に行って死ぬことになっても、それだけの価値がある」と冗談めかして語り、支持者に投票を繰り返し呼びかけた。
結果的にトランプ氏の得票率…
- 高野遼
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