トランプ氏の立候補は違憲か 前例のない司法判断、三つの論点を解説

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ワシントン=高野遼
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 2024年の大統領選で復権を狙うトランプ前米大統領。しかし、そもそも立候補する法的な資格があるのだろうか――。その根本的な問いをめぐって争う訴訟が全米各地で提起され、注目を集めている。前例のない事態に、州によって司法判断も大きく分かれた。三つの主要な論点や、大統領選への影響を解説する。

トランプ氏はさまざまな訴訟の渦中にあり、その動向は大統領選の行方を占う上でも重要です。4度にわたる刑事訴追に加え、新たに浮上したのが、立候補の合憲性をめぐる民事訴訟です。

問題となっている憲法修正第14条とは?

 まず、司法判断の根拠となる「合衆国憲法修正第14条3項」とは何か。

 この条項では、「憲法を支持…

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高野遼
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