トランプ氏、共和党のTV討論会に不参加を表明 圧倒的リードを誇示

アメリカ大統領選挙2024

ワシントン=高野遼
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 トランプ前米大統領は20日、2024年大統領選に向けた共和党の主要候補が集まって23日に開かれる第1回テレビ討論会に参加しない意向を明らかにした。全米に放映されて注目を集める討論会だが、支持率で対立候補を圧倒する「主役」が不在の放送となりそうだ。

 トランプ氏は自身のSNSで最新の世論調査結果を示し、「私は『伝説的な』数字でリードしている」と指摘。「私が何者であり、大統領としてどんな成功を収めたかを人々は知っている。だから私は討論会には出ない」と表明した。

 この日に報じられた米CBSの世論調査では、共和党支持者の間でトランプ氏が62%の支持を集め、2番手で追うフロリダ州のデサンティス知事(16%)らを大きく引き離している。

 以前から討論会への欠席を示唆してきたトランプ氏に対し、他候補は「参加するべきだ」と訴えてきた。だがトランプ氏はあえて討論会を欠席することで、対立候補との「別格ぶり」を見せつけることになった。

討論会の時間帯にインタビューを公開か

 テレビ討論会は来年1月から各州で始まる党内での投票に向け、有権者が各候補を見極める注目の場だ。第1回はFOXニュースが23日夜に放映する。一定の支持率や献金を集めた候補だけが参加資格を持ち、トランプ氏を除く8人ほどの有力候補が勢ぞろいする見通しだ。

 米紙ワシントン・ポストによると、トランプ氏は討論会を欠席する代わりに、元FOXニュースの看板司会者タッカー・カールソン氏によるインタビューを同時間帯に公開する計画だという。

 大統領選に向けては、共和党から10人以上が立候補を表明。24年1月から各州で投票が始まり、夏までに党内で候補者を1人に絞り込む。対する民主党ではバイデン大統領が再選を目指しており、本選は24年11月に予定されている。(ワシントン=高野遼)

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高野遼
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