20時間の再懇談に評価の声も 水俣マイクオフ、重要課題はゼロ回答

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今村建二 田中久稔 福井万穂
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 伊藤信太郎環境相と水俣病患者らの団体との再懇談は11日、3日間の日程を終えた。5月の懇談中にマイクの音声が切られた問題を受けた対応で、長時間にわたって多くの課題を議論。その姿勢を評価する声もあるが、患者の認定基準見直しのような重要課題は「ゼロ回答」(団体側)で、今後の協議には厳しい目が向けられている。

 伊藤氏はこの日、獅子島(鹿児島県長島町)と御所浦島(熊本県天草市)を訪れ、離島の被害者をめぐる状況を聞き取った。本土の病院に通う被害者の交通費に充てられる離島手当(月1千円)の増額を求める意見があがり、拡充に向けて検討する考えを示した。

「一生懸命、話を聞いてくれた」と評価の声も

 発言を1団体3分に制限して…

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この記事を書いた人
今村建二
水俣支局長|水俣病・環境担当
専門・関心分野
地方政治、環境
田中久稔
西部報道センター|遠賀・中間・京築担当
専門・関心分野
水俣病、公害、自然災害、貧困、差別、軍事