鹿児島県警本部長の不起訴は「不当」 告発の社長、審査会に申し立て

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 鹿児島県警の内部文書漏洩(ろうえい)事件をめぐり、県警がウェブメディアを家宅捜索したのは公務員職権乱用などの疑いがあるとして、刑事告発していた出版社社長が10日、鹿児島地検による不起訴処分を不当として鹿児島検察審査会に審査を申し立てた。地検は告発されていた野川明輝本部長らについて、5日付で「嫌疑なし」などとしていた。

 告発していたのはリーダーズノート出版(東京)の木村浩一郎社長。木村氏は「不法・不当に当該報道機関の強制捜査を行った疑惑があり、強制捜査は取材源の秘匿に関わり日本国憲法にも違反する」と主張。地検の不起訴処分に対しては「短期間での地検の捜査が不十分だという世論もある」などとして、不当だとしている。

 地検は5日付で木村氏のものを含む2件の刑事告発について不起訴処分としていた。

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