ビッグデータ活用!怪しい注文ブロック クレカ不正防止、ゲオの対策
安心して買い物ができるECサイトを、どうすれば提供できるか。クレジットカード不正利用の被害額が過去最悪になる中、ECサイトの事業者が、消費者がトラブルに巻き込まれるのを防ぐ対策に力を入れ始めた。名古屋市に本社があるゲオホールディングス(HD)に取り組みを聞いた。
ビデオレンタル店「ゲオ」で知られるゲオHDは、ゲーム機・ソフトの販売、リユース(中古)のスマホやアパレルの販売も展開している。ECサイトでの販売も進めているが、新品のゲーム機本体やリユース品のスマホを中心に不正利用の被害が、2年ほど前から急増しているという。狙われるのは1台数万~10万円の価格帯で、転売目的の犯行と見られている。
ゲオHDでECサイトを担当する渡辺竜太郎さんは「売り上げが増えるにつれて被害が大きくなってきた。カード会社から不正利用の連絡を受けるたびに、『またか』とがっくりする。本人認証サービスによる補償で対応できる部分もあるが、損害は大きい」と話す。
さらに心配なのは、不正にクレジットカード情報を使われたユーザーが受けるダメージだ。「思わぬトラブルに巻き込まれ、カード会社からの確認やその対応でユーザーは疲弊してしまう。不正利用防止の対策は、消費者保護という意味も持っている」と渡辺さんは指摘する。
これまで社員がチェックしてきたけれど…
ゲオHDでは、不正利用が顕…
- 鈴木裕
- 四日市支局長
- 専門・関心分野
- 地方行政、教育、地方経済