フランス総選挙、7日に決選投票 第1党勢いの右翼、過半数届かずか

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パリ=宋光祐
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 フランス国民議会(下院、定数577)選挙の決選投票が7日、実施される。情勢調査は、極右の流れをくむ右翼政党「国民連合(RN)」が最大で200議席超を獲得して第1党になると予測。どの勢力も過半数に届かない可能性が高まり、マクロン大統領の国政運営が困難さを増すことが避けられない情勢になっている。

 フランスの総選挙は2回投票制で、決選投票は6月30日の第1回投票で当選者が決まらなかった501選挙区で実施される。第1回投票では、RNが右派の共闘勢力と合わせて約33%の得票率で首位に立ち、左派連合「新人民戦線(NFP)」が2位、マクロン氏の与党連合は3番手だった。

 与党連合とNFPは、RNが単独過半数を得るのを阻止するため、自陣営で3番手となった計200人以上を辞退させて「反RN」票結集のための候補者一本化という事実上の「選挙協力」を実施。アタル首相は「1票もRNに流れてはならない」と有権者の団結を呼びかけた。

 主要な世論調査はいずれも共闘勢力を含むRNの最大獲得議席が200を超えて第1党になると予測。与党連合は選挙前の250議席には遠く及ばないものの、最大で150議席前後まで盛り返すとみられている。2番手のNFPは最大180議席前後の見通し。調査会社ODOXAは与党連合とNFPの候補者の一本化による効果で、RNは約50議席を失うと分析した。

 ただ、仏紙フィガロによると…

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この記事を書いた人
宋光祐
パリ支局長

人権、多様性、格差、平和、外交