海女がアワビを採り競う しろんご祭り 三重・鳥羽の菅島

溝脇正
[PR]

 三重県鳥羽市の離島・菅島で6日、海女が採ったアワビを神社に奉納して豊漁と海上安全を祈願する「しろんご祭り」があった。

 午前9時、ホラ貝の合図とともに真っ白な磯着姿の海女19人が、この日だけ禁漁が解かれる「しろんご浜」に潜り、「まねきアワビ」と呼ばれる黒アワビと赤アワビのつがいを競って採った。

 最初に採れたつがいを白鬚(しらひげ)神社に奉納し、採った海女は1年間「海女頭」として敬われる。今年の海女頭になった西村かず代さん(54)は、海女歴20年以上で初めて。「一生に一度しかないと思うので、とても光栄です」と喜んでいた。(溝脇正)

有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません