改革派大統領誕生のイランどんな国 イスラム革命前は親米、今も親日

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元中東アフリカ総局長・翁長忠雄
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 イランに米欧との対話に前向きな立場の改革派の大統領が19年ぶりに誕生した。反米国家として知られ、北朝鮮などとともに米政権から「ならず者国家」「悪の枢軸」などと名指しされてきたが、イスラム革命前は親米国家だった。どんな国なのだろうか。

 中東アフリカ総局(カイロ)に勤務していた記者は2016年のイラン革命記念日(2月11日)に合わせてイランを訪れたことがある。

 記念日当日、パレードを取材した。1979年のイラン・イスラム革命を主導した故ホメイニ師や現在の最高指導者ハメネイ師、16年当時のロハニ大統領らの写真を掲げたプラカードが道行く人々に配られていた。「イスラエルを倒せ」「米国に死を」などとシュプレヒコールを上げて練り歩く人々もいた。路上には人々が踏みつけるためにイスラエル国旗や星条旗が描かれていた。

「日本は素晴らしい」と握手を求められ、記念撮影を頼まれた

 そう書くと、物騒な印象を受…

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この記事を書いた人
翁長忠雄
国際報道部

東南アジア、中東、紛争、原爆、沖縄、差別