全国学力調査、2027年度からコンピューター方式に全面移行へ

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編集委員・宮坂麻子 山本知佳
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 文部科学省は、中学3年生と小学6年生を対象に毎年春に実施している全国学力調査について、2027年度からタブレット端末などのコンピューターを使った試験(CBT)に全面移行する方針を固めた。8日の同省の有識者会議に示し、9月にも正式決定する見込み。

 同調査は07年度に始まり、ほぼ毎年実施されてきた。問題・解答用紙の印刷、配送の経費軽減や環境への配慮などから、21年度以降、試行的に一部の教科でCBT化を進めてきた。不登校や入院中で希望する児童生徒は遠隔参加も可能になる。

 情報端末が児童生徒に行き渡り「1人1台」が実現したことから、23年度には中3の英語の各技能のうち、話す力をみる調査をCBT化し、端末に音声を録音するなどの方式で実施した。25年度は国語、算数・数学、理科の3教科のうち中3の理科のみCBT化が決まっていたが、その後の予定は示されていなかった。

 文科省案では、26年度に実施する国語、算数・数学、英語のうち中3の英語(4技能すべて)のみCBT化し、27年度からは小6、中3とも全教科をCBT化する計画だ。

■英語は2コマに分けて実施 …

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この記事を書いた人
宮坂麻子
編集委員|教育・こども担当

教育・こども