藤井聡太棋聖を悩ませるチェスクロック 「切迫時に対応できなくて」

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佐藤圭司
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 将棋の第95期棋聖戦五番勝負(産経新聞社主催)を制し、5連覇を達成した藤井聡太棋聖(21)=名人・竜王・王位・王座・棋王・王将と合わせ七冠=が、防衛を決めた第3局から一夜明けた7月2日午前、対局場だった名古屋市中区の「亀岳林 万松寺(ばんしょうじ)」で記者会見した。

 午前0時半に就寝し、午前7時半に起床したという藤井棋聖は「ぐっすり、ではないかもしれませんが、しっかり眠れました」と笑顔を見せ、師匠の杉本昌隆八段(55)からお祝いのメールが届いたことも明かした。

 棋聖5期獲得という条件を満たしたことで、原則、引退後に「永世棋聖」を名乗る資格を獲得した。藤井棋聖にとって初の永世称号獲得というメモリアルなシリーズだった。

 藤井棋聖は「私が初めて、この棋聖戦でタイトル戦の舞台を経験したのは2020年でした。その時から5期も経った。5期も獲得することが出来た」と切り出し、「まだ実感が湧かない、というところもある」などと続け、「1期ごとにいろいろな経験をすることが続きましたし、その結果として永世称号を獲得出来たのはうれしく思っています」と振り返った。

 約15年ぶり、2度目のタイ…

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この記事を書いた人
佐藤圭司
文化部|将棋担当・大阪駐在

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