[参院選2022 Q&A]「七つ道具」なぜ必要?…選挙運動 全陣営平等に
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Q 選挙の「七つ道具」とは。
A 選挙運動の際に、立候補の届け出を済ませた全陣営が、各選挙管理委員会から無料で受け取る道具のこと。選挙事務所に掲示する標札、街頭演説用の旗、選挙カーの乗員用の腕章など、7種類ある。選挙運動時に掲示や着用が義務づけられている。
Q なぜ必要になるのか。
A 全陣営に、平等に選挙運動を行えるようにする狙いがある。選挙では、「地盤、看板(知名度)、カバン(資金)」を持つ候補者が有利とされるが、無制限に運動することが認められれば、資金力を持つ候補者が有利になってしまう。例えば選挙カーは、七つ道具の一つとして決まった数だけ交付される表示物をつけなければならないため、使用できる車の数は制限される。
Q 七つ道具以外に、公平性を保つためのルールはあるのか。
A 選挙カーの燃料費や運転手の日当、選挙運動用のポスターやビラの作成、政見放送などにかかる費用は国が負担する。学校や公民館といった公共施設を演説会場として利用した際も候補者の金銭的な負担はかからない。
総務省によると、2019年の前回参院選では、七つ道具の交付を含め、公平な選挙を実施するための費用として約125億円を支出した。