悠仁さま「オックスフォード大進学」再浮上のナゼ…昆虫標本が充実した自然史博物館の存在【秋篠宮家の学校選び】
【秋篠宮家の学校選び】#21 「悠仁さまの留学を改めて検討すべきとの声が宮内庁の一部で出ている」と話すのは同庁OB。大学選びが難航している筑波大付属高校3年の悠仁さまだが、有力候補のひとつとして挙がっていた英オックスフォード大が再び浮上しているもようだ。同大が取り沙汰されるようになったのは2カ月ほど前。「秋篠宮家が視野に入れだした」と女性誌やネットニュースが報じたのだ。ところが、この話はまもなく立ち消えになる。 「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況 ■高円宮家の長女・承子さまのケース 「皇族が高校を出てそのまま海外に留学した例はほとんどなく、実現は難しいとの見方が広がった」(皇室記者)からだ。オックスフォード大には徳仁天皇、秋篠宮さま、“ヒゲの殿下”寬仁親王の長女・彬子さまが留学しているが、いずれも学習院大を卒業したあと。それでも、悠仁さまの留学説が流れた当初は可能性があるとみる宮内庁関係者も少なくなかったという。その根拠となったのは高円宮家の長女・承子さまのケースである。 学習院女子高から学習院女子大に内部進学した承子さまだったが、通学することはなかった。籍を置いたまま渡英し、エディンバラ大に入学。翌年には学習院女子大を退学し、正式にエディンバラ大の本科生となった。 「実質的には日本の大学に行かず高校卒業後すぐに留学したことになる。この承子さまの例があるからこそ、悠仁さまでも不可能ではないと思われたのです」(宮内庁OB) 皇室の既定路線の学習院には一度も行かず、高校まで進学した悠仁さま。「なりふりかまわず新たな道を切り開いてきた秋篠宮家だからこそありえる」とみられていた。 「しかし、将来の留学はあるにしても、いきなりは難しいと秋篠宮さまも紀子さまも判断されたようです。自分から相手の懐に飛び込んでいくタイプではない悠仁さまが新天地に馴染めるか、不安のほうが大きかった」 オックスフォード大では寮生活が基本。今年9月6日に18歳の誕生日を迎え、成年皇族となる悠仁さまだが、初めての集団生活はハードルが高い。もし行くとしても、もう少し時間をおいたほうがいいとの結論に至った。にもかかわらず、一度は断念した留学案がなぜ復活したのか。 「ひとつには、目指す東大や筑波大への推薦入学に対する世間の目が思いのほか厳しい。これまで自分たちのやり方を貫いてきた秋篠宮家ですが、バッシングが起こりかねない状況に戸惑っている」 こう話す皇室記者はもうひとつの理由として、6月下旬の徳仁天皇の英国訪問を挙げる。天皇・皇后を招いた晩餐会ではチャールズ国王が長文のあいさつ。天皇の留学時代からの親交を語り、オペラや釣りを一緒に楽しんだ思い出を披露した。 「皇室外交史上、特筆に値する成果。秋篠宮家も触発され、留学を再考しだした」という。オックスフォード大には世界に誇る自然史博物館があり、昆虫標本も充実。悠仁さまの研究分野とも重なる。一度は消えかけた留学案だが、その可能性は以前より高まっているといえそうだ。 (田中幾太郎/ジャーナリスト)