『祇(くにつがみ):Path of the Goddess』体験レポート – 神秘の山を護る

謎に包まれた『祇(くにつがみ):Path of the Goddess』が、ゆっくりと、しかし確実にその姿を現しつつあります。このユニークなゲームは、紐解かれるほどに新たな疑問が湧いてきます。先ごろカプコンから、穢れを祓う巫女「世代 (よしろ)」と彼女を守る護人の「宗 (そう)」にとって脅威となる存在、「血の穢れ」に関する新たな情報が公開されました。

先日の「Summer Game Fest Play Days」で、『祇(くにつがみ):Path of the Goddess』の特別な体験版をいち早くプレイし、本作の開発者たちに話を伺う機会を得ました。次々と飛び交ったのは、「今のは何だったのでしょう?」といった質問です。

今回の体験版は、ゲーム序盤の明光峠と呼ばれるエリアが舞台で、開発者曰く、「山間部で多くの時間を過ごすことになります」とのこと。「物語は禍福山で始まり、終わります。日本の民間伝承や神話には山が舞台となるものが多く、そこからインスピレーションを得ました」と、ディレクターの川田脩壱氏は話します。

『祇(くにつがみ):Path of the Goddess』のトレーラーを見た方の中には、「面��そうだけど、具体的にどのようにプレイするのだろう?」と思った人もいるかもしれません。幸いなことに、ゲームの流れは序盤から遊んでいくことで、すぐに馴染む事ができます。プレイヤーは、面を付けた護人「宗 (そう)」を操作し、村の穢れを祓うことで「結晶」が手に入ります (何か禍々しいもの……を見かけたら B ボタンを押し続けましょう)。穢れに覆われた村人は救い出すことができます。彼らは「面」の力を与える事で職業を与え、夜の戦闘に協力してくれることになります。

村人による戦力の増強とともに、より重要な任務もこなしていく必要があります。それは結晶の力を使って巫女である世代を穢れた鳥居へと導き、浄化すること。鳥居に向かって進むための道「Path of the Goddess (霊道)」を切り開くことです。宗による結晶の収集と、世代や村人への指示は、昼のフェイズの間にリアルタイムで行われます。そして夜のフェイズになると、危険な状況を切り抜ける時間がやってきます。

夜が訪れると、日本古来の妖怪や伝承からインスパイアされた敵「畏哭 (いこく)」の群れが異界の門と化した鳥居から押し寄せ、一斉に世代に向かってきます。敵はそれほど速くは動かないものの、大挙して様々な方向からやって来ます。 

とはいえ、問題はないでしょう。宗は、伝統的な神楽舞に着想を得た、流麗な「剣舞」アクションを使用する優れた護人です。その動きは、どこか「刀を使った格闘技の演武」のような印象も与えてくれます。

筆者は宗を前後に移動させ、数十体の敵を華麗に斬り祓いながら、ときどき杣人 (斧で戦う職業で、近接戦闘に優れる) たちに拠点を守るように指示を出しました。世代が 1、2 回攻撃を受け、画面上に様々な警報が鳴り響きながらも、何とか夜を乗り切りました。日の出までに、世代を鳥居まで導くための十分な結晶を手に入れ、そこで世代に鳥居を浄化してもらうことができました。

これにより、次の戦いに備える拠点が開かれました。その「天幕」の中で、世代は宗に、畏哭 (いこく) と戦うための力を秘めた「鍔 (つば)」の「朱雀」を授けるのでした。

さらなる手応えを求めて、私は次にボスらしき敵に挑みました。戦いに向かう前に、世代から大量の結晶をもらったので、それを 4 人の杣人に使用して戦力を強化します。間もなく、村で対峙していた「餓鬼」を巨大にしたような「餓鬼入道」がフィールドに侵入してきました。私は、3 人の杣人にその不吉な敵を取り囲ませ、1 人を世代の護衛に割り当てます。私たちがかなりのダメージを与えていると、餓鬼入道がさらに餓鬼を呼び寄せ、瞬く間に畏哭の大群が戦場に現れました。

そうこうしている内に、餓鬼入道が宗を地面に叩き付け、私はやられてしまいました。しかし面白いことに、それでゲーム オーバーにはならず――宗が霊魂状態となり、村人に指示を出すことで、敵に対抗し続けることができたのです。実体のない存在として数秒間、苦しんだ後、宗は刀を手に戦場に復帰! これにより、本当の意味での主人公は宗ではなく、世代であることがわかりました。彼女が倒されると、ミッションが失敗したことになるのです。

その後は、宗の回避アクションをうまく使い、餓鬼入道の猛攻をしのぐことができました。宗は体力を回復し、今後の戦いに向けて、村人に「弓取り」などの新しい職業につかせることができました。

この先も、宗と世代の戦いはまだまだ続きます。幸い、開発者たちも心待ちにしているという『祇(くにつがみ):Path of the Goddess』のリリースまで、もう長く待つ必要はありません。

「発売初日から Game Pass で提供することで、多くの方にこの新しいゲーム ジャンルに挑戦し、新たなゲーム体験をお楽しみいただく機会が生まれます」と、プロデューサーの平林氏は話します。ディレクターの川田氏も、「初めてプレイすると、最初のうちは慣れるまで少し時間がかかるかもしれません。でも、最初の難関を突破すると、このゲームならではの新しいゲーム体験を実感していただけると思います。ぜひお楽しみください」と結んでくれました。

『祇(くにつがみ): Path of the Goddess』は、7 月 19 日に Xbox Series X|S、Xbox One、Windows PC 対応でリリースされ、Xbox Game Pass で発売初日からプレイできるようになります。また、本作は Xbox Play Anywhere に対応し、Xbox と Windows 10/11 PC 間でのクロスプレイやセーブ データの引継ぎが可能となり���す。

※この記事は米国日時 6 月 12 日に公開された “Defending Kunitsu-Gami: Path of the Goddess’ Mysterious Mountain” を基にしています。