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パリ暮らし22年、中村江里子さん「本当に通っているパリの素敵な店」を公開

 パリで3人の子育てに奮闘する中村江里子さん。発信するオフィシャルブログは月間500万PV、インスタグラムのフォロワー数は20万人を超えました。洗練されたライフスタイルと、華やかな交友関係も目を引きますが、何より、堅実で穏やかなその日常に気持ちを寄せる読者も多いようです。
中村江里子さん

パリ暮らしが22年目を迎えた中村江里子さん

 そんな中村さんが気心の知れた少人数のスタッフと大切に作りつづけてきたパーソナルマガジン『セゾン・ド・エリコ』は創刊9年目。最新号の特集は「パリ暮らし22年! 私の愛するお店たち!」。中村さんとご家族が通い続ける大好きなお店が紹介されています。 中村江里子さん「ショッピング」、「グルメショップ」、「レストラン」の3つのカテゴリーからなるお店は、すべて中村さんのセレクトとのこと。戸外へと目を向ける人が少しずつ増えてきたいま、気になる特集です。ただ、雑誌やガイドブックで紹介されるパリ案内とは一味違うような……。そこで、中村さんに詳しいお話をうかがってみることにしました。

忖度ナシ、しがらみナシ、すべて本気で「推し」のお店!

マム

二つ星のシェフの味が求めやすい価格で、自宅で楽しめるテイクアウト店「マム」⇒オーナーはパリを代表する女性シェフ、ステファニー・ル・ケレックさん。前菜、メイン、デザートまで一流の味を手軽に味わうことができる。店内には、おみやげにもよさそうなおいしそうなスナック類や調味料、お茶なども並ぶ

マム

真空パックになった「トラディショナルなポトフ」は袋ごと10 分湯煎にかければこの通り! 1人分22€(1€=150.18円/2023年4月29日現在)

──紹介されているお店は、すべて中村さん自身のセレクトとのことですが、本当ですか? 「はい。本誌の中でも書きましたが、今回の特集についてスタッフと打ち合わせをした際に、『“江里子さんのパリガイド”はどうでしょうか』という話になりました。その瞬間から『それなら、あそこが素敵、ここもおしゃれ。あのお店はいついただいても間違いなくおいしい!』と私の頭の中を大好きなお店がかけめぐり、たちまちのうちにリストが完成していたんです(笑)」 ──そうでしたか。以前、中村さんは何冊かパリのガイドブックのような単行本も出していらっしゃいましたが、今回のように行きつけのお店を紹介されるのは久しぶりですね。つねに新しいお店を開拓なさっているのですか? 「いえいえ、とんでもない。基本、私は出不精です(笑)。ただ、子どもたちの成長とともに(※編集部注:長女のナツエちゃんは大学1年生!)、家族で出掛けるお店も子どもたちの好みに合わせて買い出しに行くお店も変化しています。夫のバルトさんの仕事も新しい展開を見せたりと、環境が変わっていく中で出合ったり、夫が見つけてきたりしたお店もあります。ですから、最新アドレスとか世の中の流行とは関係なく、まったくの独断(笑)。けれども、私や家族が大好きでいつも通っているお店ばかりです。知人を招いたディナーで、こっそりラクして、お客さまにおいしいといっていただけるようなテイクアウトのお店とか……(笑)」  

編集者も慌てるほどの出し惜しみナシ

メゾン・デュ・モンド

中村さんが南仏の家用にと大量注文した食器「メゾン・デュ・モンド」⇒手ごろな値段でパリのセンスを感じるかわいい食器が見つかるお店。こちらはミツバチの模様が浮き彫りになったガラス器シリーズ「Abeille」。ゴブレットは約5€、ワイングラスは約6€(1€=150.18円/2023年4月29日現在)

メゾン・デュ・モンド

厚手で食洗機にも気兼ねなくかけられるが、フレンチタッチの繊細な模様が施されていておしゃれ。「Bourgeoisie」のシリーズは「M」模様が目印。カップ &ソーサーは 約7€から。大ぶりマグカップは約8€。奥のサラダボウルは約5€(1€=150.18円/2023年4月29日現在)

──途中、中村さんから送られたリストを見て、編集者が慌てたとか……。 「はい、手ごろな価格で丈夫でかわいい食器が見つかるお気に入りの食器屋さんなど、あまりにも正直に行きつけのお店をすべて出したので、特集を提案した編集の方が逆に驚かれて、『いいんですか? 少し出し惜しんだほうがいいのでは(笑)』と。でも、いいんです! だって、大好きなお店をみなさまに知っていただけたらうれしいですし、好きになっていただけたら、なおうれしいですから(笑)!! といっても、好みは人それぞれ。ですから、読者のみなさまには、興味を持っていただいたお店を訪れていただければ……と思います。シェフは天才と思うビストロや2時間で売り切れる日もある行列のできるパン屋さん、こだわりのチーズ屋さんなどなど、出し切りました(笑)」
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『これぞパリ!』という気分になれる場所は…
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